やりすぎ設定
次の作品を作ってみました。
まだまだ甘い作りで自分に呆れてます・・・。
「ステータスも魔法もスキルも全て設定できたな。後はどうする?」
「人のいるところでも探すか。ここにいても意味がない」
俺達は森の中を進むことにした。
生い茂ってはいるが、進まないわけでもない。
すると、目の前に狼?が現れた。
狼といっても角生えてるし、黒いし、目つきも怖い。
明らかにこっちに敵意剥き出しだし!
「どうする?魔法使ってみるか?」
「ここで死ぬよりマシだな!」
適当に炎でもぶつけてみるか・・・
「ファイア!」
小さな火球が凄まじい速度で狼にぶつかった。
気づいたらまるこげの狼。
「やりすぎた・・・」
「いやいや!なんだよあの威力!」
俺達はビックリしていたが、体からきれいな光が満ち溢れていた。
<レベルアップしました>
「え?なになに?」
聞いたことのない女性の声が聞こえたと思ったらそんな言葉が頭をよぎった。
レベルアップ?まんまゲームじゃん・・・
「どうやらレベルが上がったようだな、ステータス確認してみるか」
俺達はステータス画面を開いてみた。
「レベル120!?一体しか倒してないぞ!?」
「何かのスキルか?」
試しに取得(設定)したスキルを確認してみた。
【成長速度大幅アップ】、【取得率大幅アップ】、【上昇率大幅アップ】など、アップ系のスキルが全て発動していた。
「やらかしたな・・・今から戻せるか?」
「いや・・・もう(編集)の項目がない」
どうやら一度だけのスキルのようだ。
後戻りはできないし、やり直しもできない。
「このままでいくしかないか・・・ん?あの狼が何か落としてるぞ?」
どうやらドロップアイテムのようだ。
「剣に斧・・・他にも薬や素材か。溜め込んでたみたいだな」
「ちょうどいい!俺達で使えばいい。俺は斧にするぜ」
そういうと俊也は斧を軽々と振り回していた。
多分スキルのおかげだろう。
剣をふるうと手に馴染むようないい感触だ。
「せっかくだし、道すがらモンスターを倒してレベル上げだ。RPGの基本だからな」
「面白くなってきた!やり込み勢の力見せてやる!」
その後、見かけたモンスターは片っ端から片付けた。
落とした素材もスキル【異次元空間】のおかげで無限に獲得できる。
時々豚型のモンスターが出てきたが、俺達からしたら食料だ。ありがたくいただくために処理もしていく。
そうこうしている内に辺りも暗くなってきた。
「いかん!どこか休める場所を探そう!」
「それならあっちに洞窟があるぞ!」
俺達は急いでそこに向かった。
道中のモンスターは倒してたので、スムーズに洞窟にたどり着いた。
「危ない危ない、暗くなったら視界も悪い。行動は控えるべきだな」
「そうだな、火でもおこしてここで休もう」
念の為入り口にスキル【結界】を使用して入れないようにもした。
便利だなこれ・・・とはいえ、まずは休みつつも魔法やスキルのチェックを行うことにした。
もしかしたら危険な物もあるかもしれない。
それらを知ることで制限することもできるだろう。
だが俺達は調子に乗って全部の項目を入れてしまっていた。
中には国一つ滅ぼす魔法や邪眼などの禍々しいスキルもあった。
さすがに人に使うのは気が引けるので、いざって時のために見なかったことにしよう・・・。
「大体のことはわかった。なるべく使うのは中級までにしておこう。いきなり高ランクの魔法やスキルは悪用しようとする連中に目をつけられやすい」
「確かに、知らない内にやってしまったということがないようにしないとな」
俺達はひとまず、ここで一晩休むことにした。
そろそろ次の話で他の人を登場させたいですね。