新大陸
俺達を乗せた船は出港して3日後、次の国がある大陸へと上陸した。
エルグランド王国の港町にも負けないくらい立派な港町だった。
「んん〜久しぶりの大地だ。
船酔いはしなかったが退屈だったな…」
「たまにはいいんじゃない?
ゆっくり休めたし、船旅なんて初めてだったんだから!」
ミーシャが楽しそうにしてるのを見て冒険しててよかったなと感じていた。
「俺は最初だけ酔ったわ…すぐ魔法で回復と抵抗力を上げたからそれ以降は問題なかったが」
「今は大丈夫?」
「もうバッチリ元気だぜ!
さて、これからどうする?」
俊也は酔うような体質ではなかったはずだが、なぜか今回の船では酔ってしまったようだ。
何かあったのかな?
「まあ元気になったならそれでいいよ。
それより、次の行先だが……」
俺は辺りを見渡すと、ちょうどいい所に酒場とお土産屋があった。
「酒場でこの大陸の情報とお土産屋で地図を買おう。
あまり目立つような行動は避けた方がよさそうだし」
俺達は早速酒場に入ると、中は船乗りの男達で賑わっていた。
「いらっしゃ〜い!お好きな席へどうぞ〜」
元気のいい看板娘が迎えてくれた。
とりあえず店の端の方の席に座った。
「ご注文は何にされます?」
看板娘が注文を取るために席にやってきた。
「じゃあアプリルのジュースを4つお願いします。
後は…このシャリタカのフライも」
シャリタカとは現実世界でいうところのじゃがいものようなもので、この世界ではありふれた野菜である。
「はーい、お待ちくださいねー」
看板娘はカウンターの奥に向かっていった。
「さて、まず向かう国についてだが、アクバン帝国とオルギンド王国のどちらかになる。
地図を後で買うとして、どちらも一筋縄ではいかない国だろう。
みんなはどちらから行った方がいいと思う?」
俺は3人の意見を聞いた。
「俺ならアクバン帝国だな。
前に聞いた時は階級社会の国だってな。
どんな状態なのか1度確認してみたい」
「私もアクバン帝国かしら。
オルギンド王国は魔族の国だし、あまり情報がないのも不安ね」
「うん、オルギンド王国は最後にしてアクバン帝国で情報を集めた方がいいと思う」
みんな同意見だな…きまりだ。
「兄ちゃん達、アクバン帝国に行くのか?」
近くにいた船乗りの男が話しかけてきた。
「はい、ここには初めて来たのですが、みんなと話し合って行くことを決めました」
「今はやめといた方がいい。
もうすぐ人狩りの時期だ。
冒険者も観光客も近寄らねぇよ」
「人狩り?」
「ああ、説明してやるよ」
俺達は船乗りの男から話を聞くことにした。




