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洞窟

5人はセイレーンの涙の原料となる魔聖石が採れる洞窟に向かった。


山の麓に小さな洞窟があり、近くには休憩用の小屋や道具箱があった。


「採れなくなってからそのまま放置してるのか。

まあ仕方ないよな…」


俺たちは近くに置いてあったカンテラを持って洞窟の中に入っていった。


中は少し薄暗く、カンテラの灯りで多少は先が見える程度だった。


「ダンジョンと違って罠とかないから安心ね。

とは言っても狭いから戦いにくい場所ではあるわね」


「そうだな、集団戦となると狭いのは障害になる。

早めに広いところに出たいが…うん?」


少し先に進むと、魔聖石が採れると言われてる作業場に着いた。


そこだけ広くなっており、あちこちにツルハシやヘルメットが無造作に置かれていた。


「ここかぁ!見た感じ何も無さそうだが…リアは何か感じるか?」


「…わずかにだけど魔力を感じる。

しかも集中しないと感じ取れないくらい極わずかな魔力」


リアは魔法に精通しているから人一倍魔力を感じ取れる素質を持っていた。


今回の異変にも役に立てる素質でもある。


「まるで何かを隠してるような…そこ!気をつけて!」


リアが声を出して指を刺した壁から見たことない形の人形が現れた。


「私を見つけるとはなかなかやりますね。

皆様お初にお目にかかります、私はティアロスという者です。

以後お見知りおきを…」


ティアロスと名乗った人形は深々とお辞儀をすると、カタカタと音を立てながらこちらをじっと見つめていた。


「お前の目的はなんだ?隠してるつもりだろうが、お前から明らかな敵意を感じるぞ?」


5人は臨戦態勢に入ったまま警戒はしていた。


「ふふふ、実はあるお方からあなたがたを邪魔するように指示されております。

場合によってはあなたがたを殺すことも厭わない…とも言われてますね」


殺意と狂気に満ちたその人形の後ろから何体もの同じ人形が現れた。


「ちなみに言いますと、ここの石を採れなくしたのは私です。

あなたがただけの邪魔が指示でしたが、他の者が困る姿は見てて滑稽でしてね。

いや〜楽しませてもらいましたよ〜」


「てめぇ…」


和也はティアロスの非道さに怒りを感じていた。


「しかし…そこの双子からは驚異的な力を感じますね…まあ私には関係ないことですが」


ティアロスは増え続ける人形を見て言い放った。


「どこまで耐えられるでしょう?

見ものですね〜」


次々と現れる人形たちであったが、5人は怯むことはなかった。


「数の暴力で押し切ろうってか?

舐められたもんだな」

「これだけいれば退屈しなくて済みそうだぜ」

「さて、これならマシンガンの出番かしら?」

「いろいろな魔法で一網打尽」

「騎士隊長の力、舐めないでよね!」


5人は一斉に人形たちに向かっていった。


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