結婚の報告
次の日・・・俺はベッドから動けないでいた。
寝てるのは俺一人であったが、もう体が動かないのであった。
「俺・・・今日動けるかな・・・」
ミーシャとの一晩は正直戦闘や冒険よりも過酷だったかもしれない。
エルフの本気を感じた時にはすでに遅かったようだ。
ということは最初のあの時は本気じゃなかったってことだよな・・・。
まあ理性失ってたし。
「このままって訳にもいかないよな。
無理矢理にでも動いた方がいいだろう」
言うことを聞かない体を起こして一階に降りた。
ちなみに借りた家は二階建てで俺とミーシャは二階、俊也とリアは一階で部屋を割り当てた。
一階に降りると料理をしていたミーシャがいた。
「あ、おはようかず。
ご飯出来てるから今用意するね」
昨日のあれから元気なミーシャはいつもより綺麗に見える。
恋する女は綺麗と何かの歌詞にあったが、まさにそれだろう。
というか俺がこのザマなのにミーシャは元気って・・・どうなってんだよ。
そんなことを思いながらミーシャの料理を食べていく。
「ねえ、この後おじいさまに報告しに行きたいんだけど、かずもいくよね?」
「もちろんだ、挨拶はしないといけないだろ?
一個だけ順番が逆になった気もするが・・・」
「大丈夫よ。
おじいさまも生きている内に私とリアの結婚を見届けたいって言ってたから」
村長さーん!あなたは神か!?
「それなら大丈夫そうだな。
じゃあ食べ終わったら行こうか」
「うん!」
朝食も食べ終わり、村長の家に向かった。
「おや二人とも、今日はどうされたのかな?」
「実は・・・村長さんにお願いがあって来ました」
「なんでしょう?」
「ミーシャとの・・・結婚を認めてください」
「・・・・・」
それまで笑っていた村長の顔が真剣な物に変わっていた。
「和也殿は・・・エルフと人間の特徴をご存知ですよね?」
「はい」
「それを知ってる上で、そうおっしゃってるんですよね?
その先に待つものが何かを」
「それに関しては解決策を用意しています」
「ほう、それはどういったもので?」
「この指輪です」
俺はポケットから二つの指輪を取り出した。
「それは?」
「天珠の宝玉で作った結婚指輪です。
これをつけたら生命力が大幅に上がり、寿命がかなり長くなります。
それこそエルフ並に・・・」
そう、天珠石を錬金術で加工し、逆の効果を待つ宝玉へと作り替えたのであった。
もちろん効果は間違いなく発揮されるものである。
「そのようなものがあるとは・・・私の知らないことがあったのですね」
「これは私が作り出したものです。
この世界には本来存在しないものですから知らなくて当然です。
しかし、これなら種族の問題は解決できるでしょう」
「エルフの方はどうなるのですか?」
「エルフも同様に長くはなりますが、あまり大きな影響はないと思います」
「それだけ本気ということですね?」
「はい、もうミーシャのいない世界は考えられません」
「・・・認めましょう。
何より、ミーシャが自分で選んだ相手です。
あなたなら任せられるでしょう」
「ありがとうございます!」
俺はミーシャを見た。
「改めてミーシャ、手を・・・」
「はい・・・」
俺はミーシャの薬指に指輪をつけた。
「これからもよろしくね、ミーシャ」
「はい!」
俺とミーシャは抱き合い、村長と護衛の兵士から暖かい拍手を送られた。
すごく楽しいです・・・




