授業No.1
短いですが、何となく思う設定で書いてみました。
俊也とリアは一つの部屋にいた。
そこは現実世界でいうならば教室のように黒板と机が置いてあった。
「まずは魔法というものの性質を理解していこう」
「はい、先生」
俊也が先生、リアが生徒のような関係で続けていくようだ。
「魔法というのはその人の持つ精神力を具現化して手や杖にそれを伝達して放つ仕組みになっているんだ。
その際に基本的には体の中を循環して集中させるために詠唱を行うことがほとんどだ」
「なるほど・・・」
リアはノートのような紙に書き写していく。
「だが、この体を循環させる過程は本来は省略できるんだ。
なぜなら循環は体が元々持つ効率を高めるための無意識に行う過程だからね」
「無意識なんですか?」
「そう、この無意識をもし自分自身で行えるようになったら?
その循環を必要としなくなれば、詠唱を必要としなくなる。
そうなれば、無詠唱で魔法を放つことができる」
「でも、それだと効率を高めるための過程がないから威力が下がるのでは?」
「そう、それが問題なんだ。
無詠唱ということは途中の過程をすっ飛ばして魔法を放つことにより、本来の威力が大きく下がるんだ。
でもリアにはそれが通用しないんだ。
もちろん俺もね」
「どういうことですか?」
「俺はそういう理屈を知ってるからいいが、リアの場合はそれを聞いても理解はできない。
なぜならこの世界の人に理解できる言語ではないため、理解したくてもできないということだ」
「そうなんだ・・・」
「でも大丈夫。
リアには別の方法があるから」
「その方法は?」
「まあ慌てるな。
まずは基礎魔法の理解を深めよう。
魔法そのものを理解することで、威力も大きく変わってくる。
時間をかけて覚えていけばいい。
いきなりいろいろ教えても頭がパンクするだけだ」
「パン・・・?まあそれは確かにそうですね。
では基礎魔法からお願いします」
リアは魔法使いの才能があるとはいえ、その才能を引き出さないと無駄になってしまう。
それを上手く引き出すにはリアの知識と理解を深めるしかない。
基本的な知識から学びながら覚えていくしかない。
それで基礎から上がっていけばいずれは上位の魔法を理解して扱うことも可能だと思う。
「では、まずは基礎魔法の属性から・・・」
覚えることは山ほどある。
でもステータスで見た感じでは頭も良いし、物覚えもいい方だ。
間違いなく俺に並ぶかどうかのラインまでは来れるはずだ。
慌てず、しっかり教えていこう。
授業は始まったばかりなんだから・・・
まだ修行も授業も始まったばかりです!




