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王都への帰還

ドラゴンの解体から2日後、王国への出発の日になった俺達は村の入り口でたくさんの人に見送られることになった。


「ありがとうー!」「英雄様の帰還だー!」「またここに寄ってねー!」


みんなからの声に手を振りながら俺達は村を出た。


ある程度村が見えなくなるところまで来ると、俺は早速車を取り出した。


「さあみんな、乗ってくれ」


「な、なんなんですかこれ!?

見たことない乗り物だ!

これは記録に残したい・・・」


そういえばカインは初めてだったな・・・。


「すまないがカイン、この乗り物については他言無用で頼む。

あまり広めたくないんだ」


「あ・・・わかりました」


残念そうにしていたカインだったが、車が発進すると子供のようにはしゃいでいた。


やはり男の子はこういうのに憧れるよね!


久しぶりに意気投合できる人物に会えたことは幸運だ!


村を出発した俺達は途中、野宿をしながらアンゼロッテにも立ち寄った。


町の様子は特に変わっておらず、ギルドにも火山の件が伝わっていたらしく、ここでもお祝いされた。


その日はギルドが用意してくれた部屋で泊まることにした。


ふと気になったのは、教会の下の空洞は今はどうなってるのかと言うことだ。


5万という大群が眠っていたあの場所は今はどうなっているのか?


調べに行ってみたが、まるでそんな物はなかったかのように消えていた。


教会の人も地下室は存在しないと言っていたから、保管のためだけに作られた空間なのだろう。


そうなると誰が作り出したのか、なんの目的があるのか全くの不明だった。


用心に越したことはないだろう。


その日アンゼロッテで補給と宿泊を終えた俺達はまた数日かけてエルグランド王国へと帰還した。


国の入り口ではここでも兵士達の出迎えが待っていた。


先頭をセレナに任せて俺達も後に続く。


街の人達も何かイベントでもあるのかと集まっていた。


そうしていろんな人から見られながらも王城に入っていった。


「国王様、ただいま帰還致しました」


セレナは以前と同じように跪き、帰還の報告を行った。


「ご苦労であったセレナよ。

その者達もよくぞ働いてくれた。

感謝する」


「いえ、目の前に困った人がいたら見過ごせませんから」


「そうかそうか、それで、そこにいる者は何者だ?」


セレナの横で同じように跪き、頭を下げているカインを見た。


「初めまして国王様、私はカインと言います。

科学者ではありますが、冒険者でもあります。

本日は火山での噴火の件を詳しく説明するためにここに参りました」


非常に丁寧な対応だ、貴族の出身とかではないよね?


「そうであったか、だが長旅で疲れたであろう。

今日のところは城に泊まって明日改めて報告を聞こう。

ここではなく応接室でな」


恐らく謁見の間では緊張して話せないと考えたのであろう。


王様の気遣いを感じた謁見であった。


その日は城で一泊したのだが、豪華な部屋は慣れてないせいかあまり寝付けなかった。


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