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帰還への準備

テントに戻ってきた俺達はドラゴンの解体を進めていた。


今回の目的は討伐だけでなくドラゴンの瞳だからね。


しっかりそれを回収した所で素材の解体と分配も終わった。


「こんなに貰っていいんでしょうか・・・全部売ったらしばらく働かなくても生活できそうですね」


カインはあまりの高額素材に驚いていた。


「それだけのことをしたってことですよ。

もっと自信を持ってください」


セレナはカインにそう言いながら微笑んでいた。


「あ、ありがとうございます」


カインは目をそらしながらも赤くなっていた。


おや〜?良い雰囲気を感じるぞ〜?


「セ、セレナさんはこれからどうするんですか?

やはり・・・王国に帰ってしまうんですか?」


カインはセレナにそう聞いていた。


「そうですね、ドラゴン討伐という任務も終わりましたし、王国に戻ってまた騎士隊長としての仕事に戻ります」


「そうですか・・・」


カインは少し考えた後にこう言った。


「すみません、僕もその王国についていって良いですか?」


「え?」


「今回の件で王様に詳しく説明できるのは僕が適任だと思うんです。

それに、火山の調査もしていきたいので、王国に滞在するのもありかなと思いまして」


「そうしてくれたら助かりますが・・・カインさんはそれでいいんですか?」


「はい、今後もセレナさんの力になりたいですし、僕もそろそろ冒険者を辞めて科学者として生きていきたいですから」


「じゃ、じゃあ王国専属の科学者になったらどうですか!?

私からも推薦しますし・・・その、それなら一緒にいれますから・・・」


「あ・・・はい、お願いします・・・」


二人ともモジモジしながらも決まったようだ。


この二人にも幸せになってもらいたいものだ。


「じゃあ王国に戻ることにしよう。

準備がいると思うから出発は明後日だ。

それまでにみんな準備を頼む」


それからみんなは復興の手伝いや出発への準備を進めていた。


俺はテントに潜ると早速手に入れた素材である物の錬金に没頭した。


かなり難航したが、無事に完成した。


「これでミーシャやリアに悲しい思いはさせなくて済む・・・」


ぼそっと独り言で呟いていたが、その顔は嬉しそうな顔で満ち溢れていた。


この先に待つ幸せのために作られた「それ」は大切に保管されるのであった。

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