目覚め
火山噴火という自然災害を相手に、四人は出せる力を全て使って食い止めることができた。
村に運ばれた四人は拠点として使ってた大きなテントの中で休んでいた。
3時間も膨大なエネルギーと戦った疲労は相当なものらしく、四人が目覚めたのは運ばれてから次の日の昼だった。
四人の中で1番最初に目覚めたのは和也だった。
「んあ?・・・寝過ぎたか。
頭いてぇ・・・」
すぐに回復魔法を使って痛みを和らげたが、さすがにまだ疲れは取れてなかった。
「自然現象ってのは相手にすると厄介だな。
もうこんなのはごめんだな・・・」
和也は周りを見るとみんなはまだ眠っていた。
とりあえず起きようと、自分にかかっていた毛布を「手」で取ろうとして・・・
「ん?・・・手が・・・治ってる!?」
和也の「右腕」は復活していた。
「なぜだ・・・?治るのに相当時間がかかるはずだが・・・」
考えても答えは出てこない。
「とりあえず、腕が治ったのはよかった。
さて、みんなが起きるまで外の様子でも見てくるか」
体を起こしてテントの外に出ると、みんな慌ただしく動いていた。
避難による怪我人や噴火による各地からの問い合わせに対応しているのだろう。
あまり邪魔をするのもよくないな・・・ここはみんなが起きてから見て行くか。
そんなことを考えながらテントに戻ると、ミーシャが起きていた。
「あ、おはようかず。
目覚めたのね・・・って腕が治ってるじゃない!」
「ああ、起きたら再生されてたよ。
原因はわからないがな」
「そうなんだ・・・噴火を食い止めた後に何か違和感があったんだけど、それの影響かしら?」
「影響?どんなのだ?」
「何か・・・こう、強くなったって感じかな」
強くなった?レベルでも上がったのか?
「ちょっと見てみようか」
和也 レベル543
ミーシャ レベル378
「相当レベル上がってるな・・・自然災害って経験値になるのかよ」
どうやら急激なレベルアップによる再生が影響したようだ。
「そうみたいね。
でも本当によかった・・・かずの腕はもう戻らないかと心配したんだから」
そう言って俺の右腕を優しく撫でてくれる。
俺以上に喜んでくれたことがとても嬉しい。
うん・・・決めた。
「みんなが起きたら村を見て回ろう。
被害状況や俺達が眠ってる間のことを知りたいからね」
「わかったわ」
俺とミーシャは二人が起きるまでテントでゆっくりしていた。




