噴火を止めろ!
「みなさん!ここは私達に任せて退避してください!
ふもとの村まで送りますので慌てないで!」
混乱で慌てふためいている後方メンバーに指示を出しながらセレナは一箇所に集めていく。
「和也さん!俊也さん!集められました!
お願いします!」
「セレナも行ってくれ!村に戻ってみんなを避難させてほしい!」
「え!?みなさんはどうするんですか!?
もうここは危険なんですよ!
私達と一緒に!」
「俺達で時間を稼ぐ!
その間になるべく多くの人を山から離れるようにしてくれ!」
「わ、わかりました!」
【テレポート】でセレナと後方メンバーを村に送った。
恐らくこの振動と音で村も大混乱に陥ってるに違いない。
そんな状態でろくな避難ができるかわからない。
だがスキル【統率力向上】を待つセレナならうまくみんなを避難させてくれるだろうと考えたのだ。
そのためにセレナと後方メンバーを先に送ったのだ。
「さて、時間を稼ぐとはいっても、どう止めればいいか検討もつかない。
そもそも噴火を止めるなんて聞いたことないぞ」
「ああ、噴火のエネルギーは凄まじいものだ。
本来人間が止めることができない自然現象だからな」
「水魔法で溶岩を固められないかしら?」
「それで止まるなら今まで止められなかった方がおかしくなる」
完全に手詰まりか・・・。
「落石や溶岩の流れを止められればいいんだけど」
ミーシャがボソッと言っていた。
「流れを止める・・・?
そうか!落石は途中で止めればいいし、溶岩もその岩や地面を使ってせき止めればいい!
ここは土魔法を中心にいくぞ!」
こうして火山を止めるという大規模作戦を実行した俺達だが、その圧倒的な規模に苦戦していた。
落石は大小の大きさで数もある。
それを全て止めるとなると至難の業だ。
更に流れてくる溶岩も土魔法で壁を作り、村に行かないようにするのも必死だった。
「やはり自然災害・・・生半可な力では止められないか!ミーシャ大丈夫か!?」
「ええ!あなたの後ろにいるわ!
小さい岩は私が抑えられるけど、大きな岩が問題ね!」
「大きな岩は俺が斧で粉砕する!
リアは土魔法で壁を作りながら援護してくれ!」
「わかった!魔法なら任せて!」
そんな必死な防衛戦は3時間も続いた。
やっと収まり、火山はいつもの姿に戻ってはいたが、頂上より少し低いところに四人は倒れていた。
「終わったか・・・」
「もう動けねぇ・・・」
「マシンガンの弾全部無くなっちゃった」
「こんなのは2度とごめん」
力を使い果たした四人は何もできずにいた。
そんなとき・・・
「みなさーん!迎えに来ましたよー!」
セレナがたくさんの人を連れて登ってきた。
「ってうわぁ!みなさん大丈夫ですか!?
すぐに村に運んでください!」
セレナの指示で四人はすぐ村へ運ばれた。
長い自然災害との戦いは終わったのだった。




