ドラゴン討伐戦
俺達は休息も挟みながら頂上付近に近づいていた。
今のところドラゴンの気配はない。
「よし、ここでドラゴンを倒すようにしよう。
あまり登りすぎて退路を断たれたらまずい」
火山の頂上近くだからかなり熱く、熱耐性のない人にとっては地獄だろう。
俺達4人は全員耐性持ちだが、後方のメンバーは持ってない人もいるようで辛そうだった。
「うーん、このままだとドラゴンの前に熱にやられるな。
結界を張って中の温度を調節しよう」
後方メンバーを結界で囲み、水と風魔法で調節する。
これで身を守りながら暑さにも耐えられるだろう。
「さて、いよいよ討伐だ。
ここにおびき寄せて一気に終わらせる。
準備はいいか?」
「腕がなるぜ!」
「蜂の巣にしてあげる!」
「早く戦いたい」
頼もしいものだ。
俺は空に向けてリボルバーを撃った。
大きな銃声と共に、レッドドラゴンとブルードラゴンが一斉にこっちに飛んできた。
「きたぞ!全員戦闘開始だ!」
ドラゴンの数は聞いてた通り10体ずつ来た。
「狙いは頭だ!体は鱗で覆われていてダメージが入りにくい!」
俺はリボルバー、俊也はアサルトライフル、ミーシャはライトマシンガン、リアは魔法で応戦することにした。
ドラゴンの狙う所を指示して着実に仕留めていく。
もちろん頭ごと粉砕してしまうと瞳が取れないため、そこは外すようにもした。
何体かのドラゴンは結界で守ってる後方メンバーを狙ったが、爪やブレスが通ることはなく、俺達の一撃で倒されていた。
セレナも結界の中とはいえ、武器を構えて臨戦体制に入ってる。
ドラゴン達は主に爪で引っ掻いてきたり、炎のブレスや水の魔法を使ってきた。
それらを防いだり回避したりしながら俺達も戦った。
そして約30分・・・全て倒すのにかかった時間。
地面にはドラゴンの死体が転がっており、周りには大量の空薬莢が落ちていた。
「終わったな・・・後方メンバーの人!出てきても大丈夫ですよ」
結界で守っていたメンバーはドラゴンの死体を見て大騒ぎであった。
ここだと暑すぎて解体もろくにできないだろう・・・回収してから村でやるか。
そんなことを思っていると・・・
ドカァァァァァァァァン!!!
凄まじい音と共に火山が振動しだして、今俺達のいるところの地面がひび割れていった。
「まずい!噴火の前兆でもある地割れだ!
このままだと噴火してここら一帯が溶岩で焼き尽くされる!」
地割れの規模も大きく、振動のせいで岩がゴロゴロ転がってくる。
これ以上ここにいたら助かる可能性は低い。
「一気に集まって【テレポート】で逃げよう!」
「まって!」
リアが急に声を出した。
「リア?どうしたんだ?早くしないと・・・」
「このまま逃げちゃうと村が危ない。
私達で抑え込まないと」
「正気か!?火山の噴火なんて止められるのか!?」
「私達ならできる。
先に後方の人達を送って私達も止められれば逃げる」
リアの言う通りだ・・・ここで逃げたら被害が出る。
ここはやるしかない!




