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300文字小説

しあわせの糸電話

作者: 林 秀明

糸電話を壁に当てると色んなお話が聞こえる。


洋室1は近所のおばさんの世間話。

寝室は江戸幕末の武士の世間話。

風呂場はあるイタリア農家の言い争っている声。


長く聞こうとするにも、自分が何か見られているような気がして、糸電話をそっと離す。だが自分だけが夢の中から戻った気がして、心地良くなり、また好奇心にやってしまうのだ。


「糸電話盗聴」


妻が居留守の間、マイブームとなった。

この姿を見られると、どう弁明していいか分からない。


だがある日不覚にも見つかった。

妻は険しい表情を見せた後、口元が緩み


「ここに当ててみて、何のお話が聞こえる?」


我が子の笑う声が胎動から聞こえる。

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― 新着の感想 ―
[一言] 糸電話という発想が面白いと思いました。 最後に奥さんが、赤ちゃんが出来た事をその糸電話を使って教える言い回しが素敵ですね。 ただ糸電話とだけあって、聞くときは方っぽはいつも壁にセロテープか…
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