疑惑
「どーして?知ってたのなら、何で私に教えてくれなかったの?…!?
…っ…ごめんなさい。取り乱しましたわ。今のことは、忘れてください」アゲハはふらつきながら教室を出ようとた。
!?
「わりぃ。こんな事言うんじゃなかった。」
そんな顔、しないでよ…相原君の事許しちゅうじゃない!「許してもらおうなんて思わない。今までどうりに接してほしいなんて言わない。すべてのげーいんは、俺とお前の親父だ 償わせてくれ。一人で抱え込まないで、俺を頼ってよ…」
「架衣君って呼んでいい?」
へ? いきなり話が変わったので、架衣はへんな声を出してしまった。
アゲハはクスクスと笑いながら、
「良いわよ。5年も前の事だもの、許してあげるよ。」と言って優しく微笑んだ。
「あっら〜?なんだかいいムードじゃな〜い!!」突拍子もなく高い声の主は、美沙だった。
「ちっ ちげーよ。勘違いすんな!」と、架衣はあわてて答えた。
「あっら、なにが違うのかなぁ?」
美沙の口元が緩んでいるのが、架衣にはわかった
「美沙の考えてるよーなやわなことなんてねーぞ! なっ。真美島?」
架衣が縋るように言っているのがアゲハにはわかった。わかったにもかかわらず、アゲハは、
「さぁ〜ね」と一言で片付けた。
しょせん、こうなるのか 架衣は、一人肩をおこした。「まぁ、いいんじゃね?真美島ってさぁ〜、結構人気あんだぜ!」
和真が、ニヤニヤしながらいった。
「おっ…俺は、ただのシスコンなだけだ!」
架衣は、つい本当のことを言ってしまった。
「へ−!シスコン…頑張って、色々と」三人の声がハモった。そして、どの目線も引いている目だった。
やっぱり、"イタイ人間"って思ったよなぁ‥。
お兄ちゃん…ごめんなさい。
!? 亜…美?
トゥルルル
「はい。…!?…そ‥ですか。お手数おかけしました。」
話し終えると、無意識の内に走り出していた。