学校
う〜ん…。やべぇ!
架衣は、ベッドから飛び起きた。
「はぁ」とため息をつきながら、外に目をやった。そこには、両親の姿があった。馬鹿親父!
「親父〜。亜美は?」
架衣が起きたのを知って上を見上げた父、秀明は
「おぉ!我が息子よ〜。オハヨー。」と言う言葉と投げキッス。
!? キモイ と、その時、[ガチャンッ]
なっ!?
架衣は、ドタドタと階段を降りていった。そして短い廊下を抜け、リビングに入るドアを開けた。
「!?」
そこには、ソファーにもたれかかった少女がいた。
「亜美!?」
抱きかかえた少女の体は熱を持っていた。
「お兄ちゃん、ごめん‥ね。私、また…迷惑かけてる。でも、いつもの発作だから…へーきだよ。ねっ?」
彼に向けた笑みはとても弱々しかった。
「亜美!?大丈夫?」
「うん」
まだ、本調子じゃ無いのに。
「ごめんな? 俺も行きたいけど、部活があっから…」
「わかってるよ。私は、大丈夫!」
いつもの亜美の笑顔だなぁ。
「ま、無理すんな」そう言うと、架衣はバイクにまたがり、部活に向かった。
「架衣!」
えっ!! まさか?
「よ!和真、オヒサ〜」
「やっぱいいなぁ〜このΖΕΡΗΥΕR♪ブラック&オレンジの色がまたいいよな〜」
「お前がこんなとこで待ち伏せしてたのは、こうゆうこと…」
現金な奴!
架衣は、ちょっとうんざりしていた。
そんな顔すんなよ〜、と言わんばかりの満面笑顔
「コラー、あんたたち!早く来なさいよ〜」
架衣と和真は、顔を見合わせた。ヤバい!
架衣は、バイクをとばした。
「ぐえぇ!架衣!と…とぶっ!」
校門までの道のりは約5キロ。そして校門の前には、アゲハと、美沙がいた。校門までは田んぼ道
架衣達には、いよーに短く感じた。
やはり、あっとゆうまに校門の前まできた。
和真が、憂鬱なため息をついたのを架衣には、わかった。その理由も…。
「おっそいよー」
架衣達が着くと、美沙がすかさず声を張り上げた。そしてアゲハは、
「あら残念。2秒、遅刻だわ」と、腕時計を見ながら冷ややかに言う。
…こいつら、大嫌いだ!
「ぶっ!。やっだー。あんた達、おんなじような顔しちゃて!」
させてんのは、そっちだろ!!と、和真が耳元で囁く。
「早くそれ、駐車場においてきてくれる?」 アゲハが少し見上げがちに架衣に言う。
すると、和真がくってかかる。
「それって何だよ〜!俺のΖΡΗΥΕRにそんなことゆうなよ!」
「やっ…和真、お前のじゃなくて、俺のだって」架衣は焦って口を出す。
「いいから!早くおいてきて」
架衣は、バイクを押しながら駐車場に向かった。
「とろとろしない!」
「へーい」
上っ面の声でそう答えたものの、急ぐきにはなれなかった。