表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/48

閑話 侍女は見た

皆様はじめまして私は

王宮勤めの侍女のエミリです。

皆様にはまだ認識さえしていただいておりません実は私要人警護もできる数少ないスーパー侍女の一人なんです。

憧れのドリー先輩目指して頑張ってます。


ドリー先輩がファビアン王子から命を受けてギーズ公爵家に派遣されていってしまい早二年。

さらに一瞬お帰りのファビアン王子ご一行にもついていかれたと聞いてがっかりしておりました。


それがなんと突然にファビアン様達が王宮に帰っていらっしゃるとのこと!


聞けばドリー先輩がギーズ公爵家に派遣されたのはファビアン王子が見初めた未来の王太子妃リア様の警護が任務だったのですね。

ファビアン王子は留学と称して周辺諸国に入り込み我が国との問題を火種のうちに見つけて揉み消すのにお忙しくほとんどこちらにお戻りにならなかったものですからてっきりギーズ公爵家にキナ臭い動きでもあったのかと思ってましたわ。


そのリア様をはじめファビアン王子と双璧をなすほど見目麗しいカイル様に(そういえばカイル様はリア様のお兄様ですよね)、世が世なら王子と王女にあたる国賓扱いのアレグラ様にリュカ様とおっしゃるこれまた美しいご姉弟が皆様王宮で過ごされるとのこと。


私達それは慌てました。

なにしろ今回のご帰還でファビアン王子は正式に婚約を発表、その後なんと大きな戦争が控えているとか!

ご婚約と開戦宣言を一緒しちゃうんでしょうか?!

そしてその発表まではあまり表沙汰にせずに皆様に滞在していただくそうで

私達スーパー侍女やスーパー従者が総出で身辺警護に当たることになりました。


ええ、もちろん私はリア様付きを大希望です。

ドリー先輩と一緒にお仕事できるチャンスですから。


それにドリー先輩って仕事ができるだけに警護対象のお相手が気に入らないと他へ任せて自分はそのお仕事降りちゃうんで有名なんですよぉ。

腕が立つからってズルいですよね?


だからずっとドリー先輩が帰ってこないんであのオディール様以来よっぽど気に入った方なんだと皆で噂してましてどんな方かとっても興味があったんです。


◆ ◆ ◆


私、驚きました!

リア様は妖精でしょうか?!

なんて可憐で儚げで麗しい方なんでしょう!

そしてご自身のそのとてつもない美しさや最上位貴族のご令嬢であることを鼻にかけることなくさっぱりさばさばとしてらして私達にもとてもお優しいんです。

さばさばといってもオディール様のような凛々しいご様子とは違うんです。

ご令嬢としての優雅さその他は言うに及ばずで、

窓の外を眺めていらっしゃるお姿のなんと絵になることか!

もうリア様に夢中です!

私の恋愛対象が異性で本当に良かったです。

もしも男でリア様にお仕えしなければならなかったらリア様に心奪われてかなり苦しみますもの。


数日お仕えしこれですからドリー先輩の警護方針がちょっと方向違っちゃってても

責められないと思うんですよね。


ドリー先輩は私にリア様の警護のメインを指示されました。ドリー先輩は何をされているかというと……

ファビアン王子からリア様を守ることを中心にしているからと真顔で囁くんですよ……。

え?ドリー先輩それは色々間違いではないんでしょうか?

え?って聞き返そうとしたらすぐに人差し指を立てて、しっと睨んできたんです。

コワイですよ先輩。


だから見ちゃいましたけど誰にも言えないんです。

まだ夜が明けるかどうかの早朝、リア様のお部屋の前でファビアン王子とドリー先輩がかなり本気に見える組み手をながながとしたあげく、

ドリー先輩がバスケットの中からおそらくリア様の今朝のお召し替えの為のお下着をファビアン王子に

チラ見せしてファビアン王子が一瞬ひるんだ隙にファビアン王子の腰の剣をつかみとったんです!

あのファビアン王子からですよ?お一人で300人の働きをすると言われるファビアン王子ですのに。


ファビアン王子は額に手をあててうつ向いてらっしゃいましたがなにやら呟くと足早に立ち去られました。


ええ、私は何も見ておりませんとも。












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ