サラマンダー(兄)
Phoneを掛けてきたのはイチだった。今まで繋がらなかったようで不在着信が20件きてた。
「もしもし」
『いつになったらくるのかな』
「え? ……あ、ごめん! ホントごめん! 急いで終わらすから」
『キャラメルラテ10杯目なんだけど……』
「5杯目からは僕が払うから、ね」
「オキた!」
「ごめん、切る!」
『え、ちょっ……』
ツバサはPhoneを切ると起きたばかりのサラマンダーと話しをすることにした。
「ふぁ〜。 ねむ……」
----御子柴さんみたい……。
ツバサは直保と暮らしていた時のことを思い出した。
「テツダッテ!」
「ん……。その声、末っ子か。なんでニンゲンといる」
「ボクとママをタスケテくれた」
「ふーん……。で、なんか用?」
ツバサはある程度の事情と電波塔を直す手伝いをして欲しいと頼んだ。
「いいよ。母の頼みだ」
ツバサを背中に乗せサラマンダーは羽ばたいた。
「……これでっと」
ツバサは《道具》から工具と管理者権限を使って電波塔の修理をする。 サラマンダーに手伝ってもらい溶接作業は終えたが切れた電線の修理には特殊テープが必要なのだがそのテープが《道具》にない。道具屋から買うのもいいが確かまだ売っていない。それに売っていたとしても道具屋まで行くのが面倒くさい。
「道具屋まで飛ぶがいいのか」
「いや……」
確か、古の島は時間軸がない。しかし時間軸がないといっても塔から出た時に日にちが経過するわけではない。ただ、入った時間と出た時間が同じか戻ってるかだ。だから塔に入った奴からしたらさほど変わっていない。
「連れてってもらってもいいです、か」
「おう」
ツバサはサラマンダーの背中に乗り、第2ルームに向かった。
「East End(東) (E.E)に向かう、です」
サラマンダーは東へ向かった。
「E.Eは戦争地域だ。いいのか?」
「E.Eにも商店があって、そっちの方がSouthEnd(南) (S.E)よりレアアイテムが物販されてる、です」
「詳しいな」
「……まあ」




