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オンライン2.5  作者: 玄浪
学園生活
1/26

国際論文

『今年の国際論文最優秀者は、、、』


スポットライトが一人の少年に当たる。


『日本(JAPAN)の深山翼(みやまつばさ)さん!』


司会者が名前を上げると同時にほかの受賞者が翼に拍手をおくり、隣近所にいる人が「すごいな!」「おめでとう!」等の言葉を掛けてくる。


論文自体、特別なテーマで書いたわけじゃない。ナーヴギアがゲームの主流になったこの時代では論文がより多く発表される。去年の最優秀者の論文は魔法科学についてだったが、、、


「おめでとうございます。とても良い論文だと思います。しかし、私にしてみればゲームなどただの遊びです。遊びはいつかはやめなければいけませんよ」


「ありがとうございます。また魔法科学についての論文です、か。魔法科学は素晴らしいと思うですが道具が高いので学生の自分では手がとどかないです、よ」


眼鏡に三つ編みという随分昔の人の真似をして優等生ぶった人物、田中悠理(たなかゆうり)は去年の世界論文最優秀者だ。


「-これはゲームであっても遊びではない-僕が尊敬している人の言葉だ、です」


「ああ、いつだったか大事件起こした人の言葉ですね」


嫌味を言ってきた。「そんなこともあったです、ね。まあ、気にしてないです、が」と受け流す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「田中は相変わらずだな」


それが僕の話を聞いての第一声だった。


国際論文から一週間たった今、僕が学生の本文を遂行すべく学校に通っている。


「お前とは気が合わないと前々から思っていたが関わりもないから、と気にしていなかったが2年連続で国際論文に出てるとはな」


目の前にいるこの青年は御子柴直保(みこしばただやす)。三戸学園の学園長だ。確かまだ20代だったはずのこの人が学園長なのは学園七不思議のひとつとされている。


「ということは、田中悠理も学園の卒業生です、か」


「ああ。いや、まだ在学中だ。たしか今、大等部で魔法科学の研究をしてるはずだ」


大等部はほかの学校でいうところの大学で研究棟である(なんで大等部と呼ばれてるのはただ単に初等部~高等部まであっていきなり研究棟と言われても困るから大等部のほうがしっくりくるそう)。


学園はとても広くて初等部から高等部、隠れた所に大等部、離れた所に保育園と寮がある。オマケにまだと土地が余っているのか裏庭さえある。


中等部と高等部は二つの科に分かれている。ひとつは芸能活動をしている学生が通う芸能科、そしてもうひとつ一般人が通う普通科、お互いに行う科目は同じらしいが、普通科に存在するミーハーの授業妨害などを無くすのが目的だ。


僕は普通科に所属している。クラスメイトには芸能科から移動してきた松風空(まつかぜそら)がいる。


大等部の存在も学園七不思議だったが、御子柴さんが学園長の席に着いてからその存在が明らかになった。


「、、、何を考えてる、深山」


御子柴さんに話しかけられて初めて自分が黙っていることに気が付いた。


「僕も芸能科に移動するの?」


「高等部に上がったら移動するかもな。でも今は普通科だ。メディアに出るようになったらミーハーが騒ぐ。普通科にいたら記者どもから守れないしな」


そう。芸能科生徒と普通科生徒が分かれているのはミーハーの存在だけではない。記者達の追っかけから警護されるようにもなる。



携帯の着信音が室内に響く。


「悪い」


御子柴さんの携帯だったみたいで、僕に一言告げると電話に出た。


「俺だ。ああ、柚原(ゆはら)先生。どうしました?」


柚原結月(ゆはらゆずき)先生。僕にとって学園にある寮の寮母さんという一面しか知らない。前に聞いた所だと警護課の監督も努めているらしい。


「まだ諦めてないんですか!?しつこいですね。やはり一度、当人同士で話し合いさせた方が、、、2人警護につけましょう。はい、後はお願いします」


警護課に数多くの生徒が所属していると聞く。僕は前々から聞きたかったことを聞いてみることにした。


「警護課に何人の生徒が居るです、か?」


指を使って数えていたが、動きが止まり僕の方を向くと「行ってみるか?」と言った。


「いいの?」


「大丈夫だろ。柚原先生と他人って訳でもないんだし」


そう言われて僕は御子柴さんに連れられ警護課へ向かう。

『国際論文』は100年程前から行われている有名な発表の場として捉えてください。


御子柴直保は別作品でも登場してます。三戸学園も、、、今回はちゃんと説明が入ってるのでどのぐらいの広さなのかわかると思います。

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