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財団内部資料

注:D-7025に関する資料の閲覧にはレベル3セキュリティクリアランスが必要です。


【D-7025初期移送時の資料】


回収物品一覧(200█/09/█)

-白色綿製ブラウス(襟・袖口に焦げ痕あり)

-赤色もんぺ(札状の護符縫い付け、古文書様筆跡。裾に傷みあり)

-鉄製短刀(刀身に血痕あり)

-髪留め用赤色リボン ×█本(うち4本に焼損痕)


短刀に付着した血液は、DNA鑑定で███と一致。現在は低危険度物品収容ロッカーで保管している。



心理鑑定の抜粋

-日時: 200█/09/25

-場所: サイト81██面接室

-対象: D-7025

-担当者: ██博士

-検査方法: Dクラス標準心理鑑定(日本支部版)


██博士: 現在の日本の人口はどのぐらいですか。だいたいで構いません。

D-7025: 千人ぐらい。

██博士: ここの施設だけでも千人は超すと思いますよ。今の人口はだいたい一億二千八百万人です。


D-7025: [沈黙する]

██博士: 次の質問に行きましょう。警察は何をする仕事ですか。

D-7025: 警察。……泥棒を撃って追い払う? [右手を軽く開いて構えてみせる]


██博士: ……果物を5つ挙げてください。

D-7025: 柿、枇杷、桃、梅、瓜。


生育歴および背景情報の聞き取りを試みたが、対象は質問に対して沈黙、言語による拒否、身体的な抵抗を示した。その際、対象は左手甲を骨折したものの、外科的な治療を要さず十数分で完治している。


これ以上の聞き取りは有用性が低いと判断し、Bクラス記憶処理を計3回実施し、カバーストーリー「強盗殺人による移送」を流布。


雇用以前のエピソード記憶の大半が消去され、反抗的態度は顕著に減少した。


特異な身体的特性を生かして、Dクラス職員として雇用している。生育歴に関する追加の調査は必要としない。現在は毎月末の記憶処理は行わず、異常存在との接触後にそのつど記憶処理を実施している。



【任務への適性】


知的発達年齢はおおむね8〜10歳と推定される。社会常識や法に関する理解が限られ、現代日本の文化的背景と著しく乖離した回答がみられる。


意図的な虚偽の兆候は見られず、本人は誠実に答えていると推察されるが、客観的な事実との照合を要する。


異常存在との接触において、恐慌やパニックをきたすことが少なく、比較的冷静である。通常時は施設作業(清掃、物資の運搬など)に安定して従事できている。


糖尿病や脂質異常症などの慢性疾患に罹らないことから、オブジェクト由来の大量の食物(SCP-871、SCP-558-JP)の消費に従事したことがある。任期後にD-7025に終了処置を施したところ、問題なく蘇生し、身体的な異常はみられなかった。



【賞罰】


-日時: 2025/08/█

収容プロトコルにおける危険物の移送に貢献。財団の規定に基づき、担当職員が褒賞の希望を尋ねたところ「瓜」と回答した。

聞き取りの結果、対象が要求したのはまくわうり(学名: Cucumis melo var. makino)であると判明。後日カットして提供すると「甘い」と感想を述べた。



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