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爆縮と体温の機知(5)

身を剥がす、骨になる

排泄された沈殿物は

錆びれた遊具のようで

見向きもされない

残響の中に入って

わざわざ

探す物ではないからだ

感情の先など

見つける必要は無く

明日に出来上がる

新しい心を読み

それを古くすることで

上書きして行くのである

全ての感情が

そこからは廃絶されていて

脱皮のような屑を

掃除し忘れていた時に

貼り付いた変なデコレーションを

見ることになるだけだ


認識することと

認めるということは

微妙に違っていて

納得の濃淡によって

立ち位置が変わるのである

他人の物差しを気にしたところで

言葉のマジックで

華麗なテクニックを披露されると

それ以上には

何も言えないものでもある

個の力が強くなれば

連なる山々は

ざわめきながら

葉を飛ばして

竹箒の先に突き刺さり

枯れ葉になるのを

待っているようになる

そうだとしても

弱くては困り物なのだ

無い無いを繰り返している

一種の宗教みたいな存在は

声のブラックホールで

上手くバランスが取れない

などという

進化の余地を残している


解答の無い物に

解答を付けようとする

解答者という

なぞなぞ遊びをした時に出る

ただ笑うだけの

あの感覚が

解答であることに

誰も気づかないものである

世の中と広げたところで

他にも

付随する言葉を広げたところで

人の時間を

一人分も使ったところで

あの感覚になるしかないのである

時間で感覚が変わるのであれば

その時に出した解答は

時間が過ぎて行くほど

不要な物となる

それに何かを追加したり

下地にして考えたり

使える物ではあるのだが

解答としては役割が終わっている

解答が無いと言えるだろう


決まっている物ごとも

変えようが

継続しようが

解答では無い

解答にしているだけである

違う解答が出てくるのも

解答にしているからである

多くの人の認識によって

作られているだけで

それが解答であると

確かめようとしては

悩んでいるのである


誰かが決めて

誰かが変えて

誰かが元に戻して

全てが止まることなく

流れているのが

世の中という形であり

一定の知能を持った動物の

馬鹿みたいな形である

優しくするという形に

使い方があろうと

とりあえず使ってみる

そんな人間の成れの果てで

殆どの人間が

綺麗に汚すスペシャリストである

違うとは言えない裏側を持っているし

誰も見ていないという形に

甘えることもあるからだ

六月の蛙ほど

可愛いげも無い

食って寝て作るだけの

人工動物である


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