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エピローグ

 遠藤が逮捕されたのは三日後だった。全面的に容疑を認め、すでに自供を始めていると昼のニュースが流していた。

 そのニュースに肥田優香里の名前がでてくることはなかった。他の番組や新聞もチェックしたがどれも内容は同じようなものだ。被害者と犯人だけが取り上げられていた。

 本当に事件の全貌を知る方法は清水麗子に尋ねることだが、今回は特に問題もなく事件が解決したためクレームを言いに来るようなことはないだろう。それに、依頼にくるような事件も今のところ起きていない。聞いたところで教えてはくれないだろうが。

 結局のところ真相は闇の中だ。

 肥田優香里はなぜ連絡しなかったのだろうか。犯人と疑われるのを危惧したのか。

 そもそも、彼女が現場に行ったのは翌朝だったのだろうか。

 事件の発生した深夜、遠藤が現場を立ち去ってすぐに肥田が現場に訪れていた可能性はある。現場から彼女の家までは歩いて行ける距離で、アリバイもない。

 遠藤が逮捕されたということはポスターのピンか照明のスイッチに証拠が残っていたということだ。物的証拠がポスターのピンだけであれば、肥田優香里が現場に来たのは翌朝だろう。日が出ていれば照明をつけなくても明るい。

 照明のスイッチに遠藤と肥田、あるいは肥田の指紋だけが残っていたとしたら、彼女が現場に訪れたのは深夜だ。日の出前の早朝であれば照明をつける前に現場の惨状が目に入るだろう。

 彼女が現場に着いたのは遠藤が立ち去ったすぐあとではなかったのか。

 彼女が現場に行った時、被害者は本当にこと切れていたのだろうか。

 そこまで推理したところで後藤は考えるのをやめた。

 今さら仮説を立てたところで何の意味もない。答え合わせができるわけでもない。

 犯人逮捕という形で事件は解決した。

 無事に解決したのだ。


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