死神降臨♡
5話……かな?
すみません、忘れてましたww
どの作品も19:00以降に更新します。
遂に完結です! あ、エピローグがありますので13日もお願いします。
30分ほどで着いた。正面玄関から堂々と入っていく。私に気付くものはいなく、教室にも人の気配はない。恐らく体育館で、集会でもやっているのだ。だったら話しは早い。幸い体育館入口は一つしかなかった――
ダム――体育館の床が血で染まる。悲鳴と驚きの声に混じり、乾いた発砲音が鳴り響く。
ああ、気持ちいい。やはり自分の手で直接手を下すのは違う。そんな感じだったが、ただ殺すのも飽きてきた。その時不気味な声が私の口から発せられた。
「3点」
どうやら私は無意識のうちにどこを打ち抜いたかを、点数に換算していたらしい。聞いていると腕が1点。体が2点。足が3点。頭が5点らしい。よく考えたものだ。難易度が上がったり、血が派手に飛び散るものほど、高得点だ。ではせっかくだから『5点』を狙おうではないか。私の手は意図的に『5点』を狙いだした。
厄介なのは逃走を図ろうとする連中だった。だから体育館から出た者は特別に、得点は2倍だ。『シューティング』をやってる間に、私の目に動くものが写らなくなった。
さあこれからどうするか。体育館から出ようとしたとき校舎に人影が見えた。あれだけ殺しておいて本人を殺していませんでした、では元も子もない。弾数にも余裕があるし、袋の鼠だ。急ぐことはない。私は校舎に足を踏み入れた。
――ダメだ。いくら探し回っても見つからない。あと探してないのは屋上くらいだ。閉鎖にはなっているだろうが、逃げるとなれば手段は選ばないだろう。そう考えたとき、耳障りな拡声器の声が響いた。
「大人しく出てきなさい。君はもう逃げられないぞ。」
警察か、早いな。先ほどからあたりが騒がしくなっていたのは、そういうことか。今までやつを追うことばかり考えていたから、自分の逃げ道なんてこれっぽっちも考えていなかった。
ショットガンを握る手を汗が伝っていく。怖い。だがそれ以上に気になっていたことがあった。
また失敗した――
最初から分かっていた。最初の殺人の時から。私に完璧な計画を立てるちからなんてない。誰一人として、私の思い通りに死んでくれるやつはいなかった。だが心のどこかで言い聞かせていた。
『お前は完璧だ』 『次は絶対うまくいく』 『皆に見せ付けてやれ』
もううんざりだよ――
ショットガンを捨て、静かに拳銃をこめかみに当てた。最後に牛丼食いたかったな。そして私の命の灯は消えた。
ありがとうございました。
誤字、感想、ポイントなどなんでもお待ちしております。
次回の後書きは小説に憧れて、ちょっと固くなるかも知れません。
エピローグは僕の得意(?)とする、同じ場面を違う人の視点から描きます。
お楽しみに!




