Hello! I am a Deah.
2話でーす
まだ面白くはないかなと思いますが、お付き合い頂けたら嬉しいです。
5、4、3、2、1……
ピ―― バシッ。
よしいつも通りの朝。目覚ましはいつも1秒さえも鳴ることが出来ず、どことなく寂しそうだ。
東京のどこかのアパートの一室。部屋に置いてあるのは、ガラス天板のテーブル。パソコンの置いてある仕事机。服が半分も入っていない大きなタンス。壁やカーテンの色は白で、ただ寝るために帰って来るような生活感の少ない部屋だ。
私の名前は鈴木 拓。主にオンラインゲームの開発・運営をする会社、<Online Entertainment>の社員で今日もこれから出勤していく。妻も子どももいない、22歳。
仕事では、これまで4本の企画を商品化してきた。中でも最初に開発した戦国時代を舞台にしたゲーム<戦国謳歌>は600万人のユーザー数を誇り、イベントの企画や運営も一部任されている、私の代表作だ。
もう少し戦国謳歌について話しをしよう。このゲームを作ろうとした動機は二つだ。一つは沢山の人に楽しんでもらえるゲームを作ること。
戦国時代ファンの一部だけを刺激する、或いは戦略だけがものを言うゲームじゃプレイヤーは増えない。
だから歴史的事実を多く取り入れて、高校生や歴史ファンを。登場人物を美しく書き、いつまでも眺められるように。2つのバトルタイプ、『戦略』と『戦闘』によって自分の能力を最大限に活用できる。
そしてギルド。ギルドは集団というより一つの国のようなもので、メンバーの村で拠点を作る。つまり自分の村の発展がギルドの発展に直結するのだ。戦争もギルド単位で行われ、戦略タイプと戦闘タイプがそれぞれ武将、小隊長となり敵ギルド壊滅を目指す。そんな持ちつ持たれつの関係がユーザーに支持されている。
そしてもう一つの大きな目的。それは――
嫌いなやつを殺すこと。
ゲームで殺せるわけないだろ、そう思った?
教えてあげるよ、死神誕生の瞬間を。
ありがとうございました。
誤字、感想、ポイントなどお待ちしてます。