どぅるるるる、ばん 当選しました.
2作目です。
最近読んだ本で興味深い病気の存在を知りました。
2,3章めくらいで出てくるので是非調べてみてください。
全体的に文字数少な目になってしまいました、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
約一日おきの更新となります。
どこの荒野だろうか。砂埃が舞い、何も見えない。やがて砂埃が収まると見えてきた光景は、異様なものだった。城だ。城壁がそびえ立っていたが、その壁は夥しい兵士により攻撃を受け今にも崩れそうだった――
「報告します! わが軍勢およそ600。内200が敵の東外門を攻撃。優勢ではありますが攻略には至らず、かなりの苦戦を強いられています。
一方敵の勢力はおよそ700。内300がわが軍の西拠点を制圧した模様。また東拠点に居た者たちも分がないことが分かったとたん、敵に寝返りました。
かなり劣性でここ、本陣が落とされるのも時間の問題です。ご指示を! 」
「ぬう、もう降伏するしか手は――」
先ほどの城壁の持ち主たちだろう。兜や甲冑を付けている。だがそれは日本のものとは違い、どちらかというと中国の戦国武将が付けていそうだ。
幹部と思われる人が何人かいたが、今の報告を聞いて顔がにやけているやつはいない。その時、この場に似合わない甲高い声が響いた。
「援軍だ、援軍がきたぞー! 待てよ、あれは……シュウだ! 虹のシュウが来たぞー!」
おお。幹部たちがどよめく。まるでもう勝利を収めたかのように。いままで真っ青だった指揮官が先ほどの伝令に上擦った声で指示を与える。
「よし。隊列はクロスで、シュウさんの援護をするように攻めるんだ」
指示を聞いた伝令は返事もそこそこに部隊の元へと走っていく。やがてこの軍は勝利を収めた。
その時、戦場には似合わない女の子の声が響く。しかもその背中には羽があり、せわしなく動いて宙に浮いている。
「これが援軍ですー! こんな風に戦況を一気に変えることが出来ますが、タイミングが重要ですよ。
またフレンドには一般ユーザーよりたくさんの援軍の行き来が出来ますー。フレンドを沢山つくりましょー!
そしていつか二つ名が出来るくらい強くなりましょーね、指揮官」
『以上でチュートリアルクリアです お疲れ様でした』
そうだ。これは全てゲームの中での出来事だ。“ゲームとは思えないクオリティ”をモットーに開発されたらしい。
ОKを押すと次の画面へ動く。普通のユーザーなら適当に済ますだろう。しかしこの瞬間は死神の抽選の時間なのだ。その死神のユーザー名は――
『フレンド申請にオススメ!
しょー リア満喫中 あi』
『あi でよろしいですか?』
『申請完了』
如何だったでしょうか。2作目なのでまあまあかなと思ってます。
誤字、感想、ポイントなどなんでも待ってます。
なお一作目の「絶滅」も、ちから入れて書いてる作品なので、是非読んでください。次回もお楽しみに!