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光の中の狂詩曲《ラプソディー》

「弘人。もう、いないよね」

 少女が廊下から覗き込む。弘人と呼ばれた少年は、握り締めていたスリッパと殺虫剤を床に置き、小さく息をはく。

 弘人が手招きすると肩をちぢこめながらも部屋に足を踏み入れる。あたりの様子をうかがっている。周囲を気にするばかりに足もとがお留守だ。スーパーの袋を踏みつけるやいなや、小さく悲鳴をあげ転がるようにして部屋を脱出してしまった。おおかた虫の足音とでも勘違いしたのだろう。少年は呆れた、とでも言わんばかりにぼやいた。

「姉貴……もういないって」

「本当? 本当にいない?」

「いない。ほら、潰したから」

 その物体がいた場所を指す。少女は真っ青になりながらも恐る恐る部屋に足を踏み入れる。

 弘人はすっかり腰のひけた姉の足を、隙を見計らってそっとなで上げた。間を置いて、絹を引き裂くような悲鳴、というにはほど遠い奇声をあがる。わたわたと足を上下させたかと思うと、少女はへなへなとその場にへたりこんだ。

「だっから殺したって言ったろ。見る?」

 笑いを必死で噛み殺す弟に向かい、少女は顔を真っ赤にして怒鳴る。

「み、見るわけないでしょ! ゴキブリなんて見たくも聞きたくもないんだから!」





※以前、別名義で投稿していたものをいろいろと手を加え再投稿いたしました。叙述トリックというには卑怯だったんですよね……


タイトルおよびサブタイトルにはあんまり深い意味はないです(断言)

それとなく内容に関係させてみたけど格好重視です。意味は二の次。

最後になりましたが、ここまで読んでくださり誠にありがとうございました。

オチが読めた読めなかった読めるかボケなどなど、率直な感想をお待ちしております。

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