あとがき
本編と全く関係ないです。とりあえず、これもおまけということで。
むむむ。
本編を見返して、ふと気づく。
何か、週刊少年ジャ●プみたいだな。
……。
………。
…………ま、いっか。
ため息を一つ、ついた。
「あとがき、か」
書くこと、実はそんなに無いんだよな。
あ。
良いこと思いついた。
携帯を手に取る。
「もしもし………」
「……おい、司。いきなり呼び出して、何の用だ?」
「おや、やっと来ましたか、輝君。実は、こんなものを渡されてしまいましてね」
「三つの冊子……? 本、編……? こっちは、進行台本? そんで、こっちは丸秘って書いてあるな。これ、何だ?」
「先ほど、電話がありましてね」
「電話って、誰からだよ?」
「クス。この物語の、作者、ですよ」
「……帰るぞ」
「クス」
「うおっ!? か、体がっ!? お、お前、卑怯だぞ!」
「では、帰らないでいただけますか? そうしないと、いつまでも貴方を調律したままにしておかなくてはいけませんから」
「……ちっ、わかったよ」
「では、調律を解きましょう」
「……ふう。それで、そのテ●ドン三号が、どうしたって?」
「……え、ええ。その三号さんから、電話がありましてね」
「ふんふん」
「あとがきやっといて♪、と」
「……悪夢、だな」
「まあ、最初は私も断ったのですが……」
「じゃ、何ですることにしたんだよ?」
「クス。丸秘情報には、司が楽しめる要素満載だ、とか何とか言われてしまいましてね」
「……何か、すごい嫌な予感がしてきた」
「まあ、それは、皆さんが揃ってからでも良いでしょう」
「皆?」
「ええ、主要キャラの五人ですよ」
「……お前、あとがきだからって、色々ぶっちゃけすぎだぞ」
「クス、良いのですよ。どうせ、あとがきなのですから」
「……呼んだか?」
「うわっ!? 聖、お前、死んだんじゃないのか!? っていうか、いきなり背後から現れるな、心臓に悪いだろ!?」
「……神風の心臓なら、問題無い」
「クス。そうですね。何しろ、毛が生えていますし」
「生えてねえよっ!? つか、読んでるヤツが誤解受けるだろ!?」
「まあ、活字ですから。言った者勝ち、というところでしょうか」
「む、じゃ、俺も言うからな。聖の法衣の下は、ふんどしだ」
「……当たりだ」
「やった、当たったぜ!! っていうか、そういうゲームじゃないから! それで、マジでふんどしかよ!?」
「……今日はし」
「別に言わなくていい」
「……そうか」
「そういえば、聖さん、貴方は死んでしまったのでは?」
「……あとがきだから、な」
「ああ。あとがきですから、ね」
「何か、コイツら納得してるっ!?」
「あ、あのう……」
「おや、奏君ですか。よく来ましたね」
「は、はい。でも、何か話をしていらっしゃるようなので、声をかけにくくて……」
「……烈輝星」
「は、はい。何ですか、聖さん?」
「……何か話さないと、いないことになるぞ?」
「!? が、頑張りますっ!!」
「良いのか、アレ?」
「クス。やる気になる分には、いいことですよ」
「お、もう皆揃ってるんやな。遅れたわ」
「……来たか」
「ボケ担当、ですね」
「な、何やわい、そんなポジションなんか!? ん、まあ、違うとは言わへんけどな」
「ええっと。………本編を見返してみると、そんなに、尚人さんはボケてもいないようです」
「ぐっふん!?」
「……アレ、狙ったんだろうか?」
「……多分、天然だと思いますよ」
「……一番、ダメージの大きなタイプだ」
「ま、まあ、そんなに落ち込むなよ、尚人」
「フォローなんて、ええ!! わいっ、М1に出てくるっ!!」
「ま、待て、尚人! 早まるなっ!」
「……意味がわからないやり取りだが」
「クス、良いのですよ。あとがきなのですし」
「……ふむ、そうか」
「えっと、ここに進行台本があるんですけど。これに沿って、進めていけばいいんでしょうか?」
「はい。奏君、読んでみてください」
「は、はいっ! で、では。………ご愛読、ありがとうございました」
「?」
「あ、すみません。これは、最後の言葉ですね。ええっと、最初は、…本編を読んでいただいた皆さん、ありがとうございました、あとがきです」
「普通やな」
「まあ、そりゃあそうだろ」
「……特にネタも思いつかなかったので、主要キャラによる掛け合いをお楽しみください。後は、本編や丸秘等の情報をお楽しみ下さい。……えっと、これで、終わりです」
「お、終わりって!? 他に、何か書いてないのか!?」
「ええっと。……後は、さっき言った最後の挨拶の言葉しか、書いていませんけど……?」
「……我々に丸投げ、か」
「そうみたいやな」
「テラ手抜き作者め」
「まあ、仕方ありません。あとは、私達で、進めていくしかないのでしょう」
「司はんは、何でそんな、やる気満々なんや?」
「クス。知りたいですか……?」
「へ? ………あ、あははは。何か、嫌な予感が。やっぱわい、ええわ」
「? なにか、面白いことでもあるのですか?」
「クス。ええ、とても」
「先ほどから、丸秘、と書いてある冊子を読んでいますが、そこに、何が書いてあるのですか?」
「クス。とても、興味深いことが」
「良ければ、聞かせてもらえますか?」
「や、やめろっ、司っ!」
「クス、では。本編中に、輝君視点の描写がありますよね?」
「あるで、数限りなく。まあ、わいらも同じようにあるんやけどな。それが、どうかしたんか?」
「この丸秘の冊子に書いてありますが、作者は当初、輝君と琴乃さんをくっつける予定は無かったのですよ」
「つ、司っ、それ以上はマジでやめろっ!! くっ、体が動かないっ!」
「………神風はすでに、見たようだな」
「ええと。ということは、作者さんは、最初は輝さんと琴乃さんを恋人同士にさせず、兄妹のまま終わらせるつもりだったんですか?」
「いえ。作者は、最初から、二人を恋人同士にすることは、決めていたようですよ」
「? どういうことや?」
「……なるほど、な」
「クス。聖さんには、わかってしまいましたか」
「……我には、見えた」
「その設定、どんだけ引っ張るつもりだよっ!?」
「あ、あの……?」
「ああ、失礼しました、続きですね。クス、ここで言うくっつけるというのは、簡潔に言ってしまえば、男女の営み、とでも言いましょうか」
「ぶっ!? うわあ、輝はん……」
「尚人、そんな眼で俺を見るなっ! 誤解だっ! いや、誤解じゃないけどっ!! とにかく、スルーしろ、スルー!」
「えっと、よくわからないのですが、何の事ですか?」
「わい、その年でわからんのも、なんか引くわあ……」
「……列輝星、男女の営みとはな……」
「は、はい。………ええっ!! まさか、そんなっ!?」
「わかりましたか? 奏君?」
「は、はい。………輝さん、変態です」
「ぐふっ!!」
「あ、死んだで」
「大丈夫です、すぐ生き返りますよ」
「……若いな」
「まあ、当人は放っておいて、話を続けるとですね::」
「当人を、放っておくなっ!!」
「あ、生き返ったで」
「クス。ほら、生き返ったでしょう?」
「……若いな」
「まあ、ともかく、本編の輝君と琴乃さんのあのシーンを、無難に終わらせるか、そういう方向で終わらせるか、作者は相当迷ったようですよ」
「それにしては、中途半端なトコで終わっとるなあ」
「えと、もう少し見たい気もします……」
「かーなーでー!!」
「うわああっ!! 輝さんごめんなさいごめんなさいっ!!」
「まあ、アレ以上書いてしまうと、そこだけ印象が強くなりますからね。他のキャラとの、釣り合いを取ったのでしょう」
「……何か、ぶっちゃけすぎやで、それ」
「作者さんが、書くのが恥ずかしかったというのも、あったのではないでしょうか?」
「まあ、そんなところでしょうね。何にせよ、あの場面は、あれで良かったということにしておきましょう」
「……続きは、読者の手に委ねる、か」
「うわあ、何かカッコいいですね、聖さん!」
「内容が内容だけどな」
「そやけど、面白かったな、丸秘。司はん、他には、どんなのが書いてあるんや?」
「クス。あとは、消える隠者の謎、などでしょうか?」
「聖の話だな。どんな内容なんだ?」
「本編中、聖さんはよく私達の前に突然現れ、突然去っていきます」
「空間転移能力やな。たしか、眼を覆っている間は、能力が封印されておって、使えへんはずや」
「ええ、そうです。ですが、封印されて転移できないにもかかわらず、聖さんが突然消えたことが、何度かあったのです」
「本編を見るとだな。……あ、司の時と俺の時、あと奏との戦闘の時も怪しいな」
「クス。そうなのですよ、本来転移できないはずの聖さんが、あたかも転移を行っているように見える。これは、どういうことなのでしょうか?」
「あの、聖さん、どうなんですか? ……って、あれ、聖さん?」
「あ、消えやがった」
「クス。真実は闇の中、ですか」
「んー……」
「? どうかしたんか、輝はん?」
「ん? ああ。今、本編を読んでるんだが、やたら、同じ描写が多いと思ってな。司が薄く笑った、とか」
「そういえば、そうやな。全体的に、笑ってる描写がやたら多すぎな気もするで。どんだけ、わいら笑うキャラなんや」
「ええと、それは……。ほら、作者さんも、大変だったんじゃないでしょうか?」
「フォロー、下手だな、奏……」
「あう……」
「……まあ、仕方ないだろう。かなり、長い話なのだ」
「うおっ、また戻ってきた!?」
「クス。お帰りなさい、聖君」
「……待たせた」
「……それ、本編でも言ってた台詞やな」
「使い回し、だな」
「あ、あはははは……。ま、まあ、大目に見てあげましょうよ」
「他に気になる点としては、もう少し、一人の視点を長めに取った方が、良かった気がしますね。物語に厚みが出ますし。視点がすぐ別の場面に飛んでしまうと、読んでいる人は、すぐに切り替えるのは大変でしょう」
「そうだな。やたら短いのとか、あったもんな」
「……鬼村の視点、だな」
「でも、お父さんの視点を入れたのは、良かったと思います」
「そうですね。鬼村の視点が入ることによって、単なる悪、というわけではなくなりましたからね」
「わい、読んでて、切なくなったわ」
「そういや、それ以外にも、敵の視点、結構あったよな?」
「ええ。尚人君の父の視点と、輝君が刀野郎と言っていた人の視点ですね」
「……せ、せめて、名前ぐらい言ってあげましょうよ」
「あとがきですから」
「まあ、あとがきだしな」
「あ、あとがき無敵論っ!?」
「……視点の無かった、敵もいたな」
「そうやな。阿武隈と、巧っちゅー人やな」
「え、えと。あと、沼丘さんも、です」
「誰やそれ?」
「知りませんね」
「……見えぬ」
「か、完全に忘れられてるっ!!」
「仕方ありませんよ。奏君以外、本編では一切、関わることは無かったですから」
「いましたよね!? 僕と沼丘さんが、輝さんと司さんを止めようとした時、確かにいましたよねっ!?」
「誰だっけ?」
「忘れました」
「う、うう。沼丘さん、切なすぎます……」
「あ、待って下さい、電話です。……もしもし?」
「?」
「……はい。クス、そうですか。わかりました」
「誰だったんだ?」
「作者です」
「!? 何て、言うてたんや?」
「もうすぐ、時間が来るとのことでしたので、あとがきを、そろそろ終えて欲しいとの事でした」
「時間が来る?」
「……大人の、事情だ」
「クス。まあ、そういうことです」
「どういうことだよっ!?」
「さて、そろそろお別れをしなければいけないようです」
「仕方ないんやな。ま、明るく笑ってお別れや」
「はい、そうですね。最後ですから」
「む、俺はまだ、納得していないんだが……」
「輝君」
「何だよ?」
「あのシーンの続きを書くよう、作者を調律してもいいのですよ?」
「なっ!? ……わかったよ。終われば、いいんだろ?」
「クス。わかれば、いいのですよ」
「……最後だ。皆で、挨拶としよう」
「はい、そうですね」
「はいはい、わかったよ」
「じゃ、奏はん。わいらにも、台本見えるようにしてや」
「はい、こちらです」
「では、別れの挨拶といきましょうか」
「な、何か、緊張するな」
「は、はい。僕もです」
「こういうのは、勢いで何とかなるもんや」
「クス、その通りですよ」
「何か、少し、寂しくもあるな」
「……読者の中に、我らはいる」
「そうやな。そう考えると、お別れやない」
「はい。それに、続編などで、会えると思います」
「続編っ!? か、奏! お前、何か知ってるのか!?」
「い、いえ、全く。ただ、有り得ない話でもない、とは思います」
「そ、そうか……。ま、なら、安心だな」
「輝はんがまた主役かどうかは、わからんけどな」
「クス。私がまた、主役かもしれませんよ?」
「む、わいが主役や!」
「……我も」
「ぼ、僕も出たいです……」
「「「「どうぞどうぞ」」」」
「え、ええっ!?」
「クス」
「ふ、ははは」
「使い古したボケやわ~」
「……それでは皆、用意は良いか?」
「では、またどこかで出会えることを祈って」
《ご愛読、ありがとうございました!!》
ここまで読んでいただきありがとうございました。




