Section1
え~、これからこの小説を書いていきます、風の理です。
酷い文才と不定期更新ですが楽しく読んで貰えればうれしいです。
「……『OneForse-Online』?」
机を挟んで俺の向かい側に座るこの学校内で唯一の友人が切り出した話題に俺は珍しく興味をもった。
俺──飛鳥井朱は市立木島高校に通うごく普通の高校生。別に成績は悪くないし、髪もなんとか誤魔化せる程度にまでしか伸ばしていない。
俺の言葉に対して、友人──真壁颯人は答えた。
「ああ、お前もVR機のゲームはやったことあるだろ?」
「……まぁ、時代の最先端だしな」
VRゲームというのは従来のゲームのようにテレビなどの画面に映してコントローラーを使ってプレイするゲームでは無く、『スキャン』という機械を使い、仮想空間へ精神を送り込んで実際にその世界に入ったかのようにゲームが出来るというゲーム界の革命と言っても過言ではない最先端技術だ。
製作会社が詳しいことを公表しないためどういう仕組みなのかは不明だが、実際にプレイしてみるとどっちが現実なのかわからないように思えてしまうほどのリアル感だった。
最近は『スキャン』の値段も落ち着いてきて俺も買うことが出来た。
「それで今日、世界で初めて『スキャン』を利用したオンラインゲームの実装日なんだ、それが『OneForse-Online』!」
「なるほど、それで朝からそんなにテンションが高かったのか……」
思わずゲーマー全開な友人に溜め息が溢れる。
そういえば最近テレビや広告でそんなのを見た気がする。
「んで、それを俺に言ってどうしろと?」
俺自身、ゲームは決して嫌いではない。むしろゲームは俺にとって唯一の楽しみと言っても間違いではない。だが、そんな俺でも颯人のゲーム好きには敵わない。
「当然!朱にも『OneForse-Online』をやってもらう!」
「は?」
「いや、だからお前も一緒にやろうって言ってんだよ」
なにを言ってるんだ、こいつは──思わずそう思ってしまう。
「そんなの今更言ったってそこまで話題になるならもうとっくに売り切れてるだろ?」
それに対して颯人は得意げな顔でなにやら鞄の中をあさり始めた。
「そういうだろうと思って、これを!朱にプレゼントだ!」
颯人が勢いよく取りだし、俺に手渡してきたもの、それは──
「『OneForse-Online』……!?」
今話していたゲームだった。
Nowloading……
『OneForse-Online』──プレイヤー自分好みにキャラクターを成長させ、冒険者として計300もあるエリアを順に走破していく。という王道ゲームだ。レベル制、スキル制併用だが職業システムはない。プレイヤーは多数のスキルを自分なりに取得し、レベルアップ時に貰えるAPをSTR、VIT、AGE、INTに振って自身を強化する。一部の未開拓フィールドという場所ではプレイヤーが街を作り出すことも可能らしい。
「とりあえず、見るより慣れろ……か」
頭にヘルメットのような機械、『スキャン』を被り、スイッチをオンに──
「ただいまー」
と、その時、ドアがガチャリと開き、一人の少女が帰ってきた。俺の妹の飛鳥井美喜だ。黒のポニーテールが特徴の中学2年生。
「あ、おかえり美喜」
「ただいま、お兄ちゃん……あ、もうこんな時間だ、ごめん!約束あるから急ぐね!」
そう言って二階へ駆け足で上がっていく美喜。帰って早々約束の時間って……全く落ち着きのない妹だ。
「……気を取り直して、始めるか」
俺は改めて『スキャン』を被ると今度こそスイッチをオンにした。
途端に吸い込まれるような感覚と共に意識が暗転した。
Nowloading……
俺が目を覚ましたのは何もない真っ白な部屋だった。視界がまだぼやけてよく見えないが特になにも置かれていない。
『プレイヤーネームを設定してください』
視界が安定してくると目の前に無機質な文字とキーボードが現れた。
プレイヤーネームか、とりあえず……
素早くキーボードを打つ。
『プレイヤーネーム、"朱雀"でよろしいですか?Yes/No』
再び現れた文字のYesをタッチする。
するとまた文字が現れる。
『続けてアバターを作ります。体形、顔は自動製作ですので髪型を設定してください』
すると目の前に俺がもう一人現れた。正確には俺のアバターだがな。その横に50以上は軽くありそうな髪型と細かな髪色が多数出てきた。
体形と顔が変えられないのには理由がある。体形を変えると現実との平衡感覚に狂いが起きるから、顔は現実の自身を忘れないようにするためらしい。
………………………………
よし、髪型決定。完了の文字をタッチし、アバター製作を終える。と言っても現実での髪を少し伸ばしただけだ。色も黒のまま。
『次にステータスポイントを振り分けてもらいます。一度振り分けたポイントは戻せませんのでご注意ください』
俺の前にSTR、VIT、AGE、INTの文字とその横に出る5という数字。そしてその下にSP10という表記。
「とりあえず…………これでいいか」
俺がステータスを振り終え、完了を押すと同じように文字が消えていった。
『最後に初期装備の武器を選んでもらいます』
その表示と同時に再び多数の項目か現れた。
『直剣』や『大剣』、『弓』に『銃』、『短剣』『杖』『爪』などかなりの数の武器だ。
これについてはもう既に決めていた。
『キャラクター製作が完了しました。次のキャラクターでゲームを開始しますがよろしいですか?』
俺は軽く確認するとYesを押した
Name:朱雀
Level1
HP/500MP/50
Weapon:《鉄の短剣》
SubWeapon:無し
Head:無し
BodyAr:無し
BodyIn:《布の服》
Under:《布のズボン》
Hand:無し
Shoes:《革の靴》
STR:8
VIT:5
AGE:15
INT:5
ATK/20
DEF/15
SPE/43
MAG/10
Skill
【短剣術】熟練度 0/1000




