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俺って詐欺師向き?デタラメ言ってたらハーレムできたんだけど?  作者: 五平
第1部:聖女の羞恥とデタラメな誓い
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第4話 聖女の新たな抵抗と、勇者のまさかの提案

~今日のでたらめは「お風呂は魔力回復の秘訣」ってやつ?~


魔族との戦闘から数日。

俺たちは旅を続けていた。

リリアーナは、俺のデタラメ理論を

半信半疑ながらも受け入れつつあった。

ときどき、新たな部位を触らせるたびに

顔を真っ赤にしていたが、

その反応がまた可愛くてたまらない。

心拍数は平時の1.2倍、羞恥値は薄い黄色。

慣れてきたのか、少し落ち着いてきたな。


「勇者様、そろそろ次の街が見えてきましたわ」

リリアーナが地図を指差す。

「よし、じゃあ今日はそこで泊まるか」

俺は剣さんを撫でながら言った。


街に到着し、宿を取った。

リリアーナはすぐに神殿への報告書を書き始めた。

俺はそんな彼女を眺めながら、

次のデタラメを考える。

(よし、そろそろ次の段階に行くか……)


夜になり、リリアーナが報告書を終えた。

「ふぅ……これで、今日の分は終わりですわ」

彼女は大きく伸びをする。

その瞬間、ローブの隙間から

白い肌がちらりと見えた。

(よし、今だ!)


「聖女様、疲れてるだろ?

俺の魔力も、そろそろ回復が必要なんだ」

俺は真剣な顔で切り出した。


「ええ、少し……って、魔力回復ですか?」

リリアーナが首を傾げる。


「ああ、実はな、俺の魔力は、

聖女様の『清らかなお湯』で回復するんだ」

俺はとんでもないデタラメをぶちかます。


「は……?お湯で……?」

リリアーナの顔が、みるみる赤くなる。

心拍数は平時の2倍、羞恥値はオレンジ色。

最高の反応だぜ!


「そう。しかも、ただのお湯じゃダメなんだ。

聖女様が、その、裸で入ったお湯じゃないと、

魔力回復の効果がないんだよ」

俺はたたみかけるように、さらにデタラメを重ねる。

俺の脳内に勝手に「デタラメ設定」が浮かんでくる。

(よし、いける!)


「な、何を馬鹿なことをっ!?」

リリアーナは顔を真っ赤にして叫んだ。

「そ、そんな、でたらめな!

わたくしが、裸で入ったお湯なんて……っ!」

羞恥と混乱で、目が泳いでいる。


「いやいや、マジだって。ほら、見てみろよ。

俺の魔力が、ほら、こんなに減ってるだろ?」

俺はわざとらしく、魔力の光を弱めるフリをする。

剣さんも、俺の意図を察したのか、

光を弱めて「しゅん……」とした様子を見せる。


「あっ……剣さんまで……!?」

リリアーナは剣さんを見て、さらに戸惑う。

剣さんの演技、完璧だぜ!


「だろ?剣さんも困ってるんだ。

世界を救うためだ、聖女様、頼む!」

俺は必死に懇願するフリをする。


リリアーナは唇を噛み締め、俯いた。

その肩が、小刻みに震えている。

(くっ……また、この手か……!)

彼女の葛藤が、俺には手に取るようにわかる。


「……わ、分かりましたわ……っ」

リリアーナは、絞り出すような声で言った。

「で、ですが、わたくしが、

お、お風呂に入っている間だけですよ!

そ、それ以外は、絶対に……っ!」

顔は真っ赤、羞恥値は限界突破の赤色。

だが、その瞳には、かすかな諦めと、

使命感が宿っていた。


「よしっ!ありがとう、聖女様!

さすが世界を救う聖女様だ!」

俺は満面の笑みで言った。

内心ではガッツポーズだぜ!


リリアーナは、羞恥で顔を覆いながら、

ゆっくりと風呂場へと向かっていった。

その背中が、どこか覚悟を決めたように見えた。


俺はニヤリと笑い、剣さんを見る。

剣さんも「ピカッ!」と光を強め、

まるで「うまくいったな!」とでも言いたげに、

俺の周りをクルクルと旋回した。


しばらくして、風呂場から

微かに湯気が漏れてくる。

そして、リリアーナの甘い吐息が、

俺の耳に届いた気がした。


(よし、そろそろ頃合いか……)

俺はゆっくりと立ち上がり、風呂場へと向かう。

俺の手が触れる場所が、また一つ増える。

そして、聖女の羞恥が、

俺の魔力へと変換されていく──

それが、運命のデタラメ理論だ!

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