メインストーリー
最初は「おかえりなさい」という題名とはあまり関係ない内容となっていて申し訳ないのですが
これ自体、友人に即興でホラー話をしたときに爆誕したものなので、ほんとにフランクな感じの話です。
主人公は男です
ある日の夏のこと。蝉の鳴き声が収まってきた夕方ごろのことだ。
程よい風に高すぎず低すぎない気温。私は帰り際ということもあり、公園で一休みしてみることにした。公園の中に入ると不思議といつもと違う感覚を一瞬感じたが次の瞬間にはもう感じなかったため、私は気の目の前にあるベンチに座ることにした。
あたりを見渡すとなじみのあるスーパーに住宅地。ちょっと古めの畑のようなもの、自販機もある。
公園には多くの木があるおかげで日陰も多く、涼しい。
確かちっちゃいころここで昼寝してたこともあったな。
たしか起きた時にはなぜか見覚えのないとこにいたんだ。
あんときはなんかお姉さん?が道案内してくれたきがする。
あのお姉さんは元気にしているだろうか、
しかし、本当に心地のいい気温だ。
少しぼーっとしてみようか。
いつの間に寝てしまったのか、目が覚めた時には少しあたりは暗くなっていた。薄く開けたまぶたからでもわかる不気味な暗さ。でも完璧には暗くなく、かといって明るいとも言い難い。
起き上がってよく周りの景色を見てみると、空は暗めのオレンジ色に赤黒い雲。カラスが何匹も飛んでいる。公園の木の一本にはしめ縄が。それによく見る白い紙。さっきこんなのあったか・・・?
とにかく立ち上がりよく周りを見る。
カラス、蝉は鳴き、木の葉っぱは風もないのに揺れている。
住宅地やスーパーがあるのにもかかわらず、全く人気を感じない。
そして、車や家の窓がすべて黒く、中がなにも見えない。
なぜ?
近づいても自分の姿は見えない。それどころか、光を反射していない。
そこでふと自分の荷物にひろった鏡があることを思い出した。
荷物から鏡を探すが、まったく見つからない。
ほかに異変がないか確かめに行くことにした。
住宅地、車、畑、自販機。全部収穫らしいものはなかった。
だが、スーパーだけはなぜか緑の明かりがついていた。
意識的に中に入ろうと思ったが、扉が突っかかっているようであかなかった。
そのためいったん公園に戻ることとした。
私は、公園に戻った時におもわず言葉を失った。
しめ縄と白い紙が巻かれた木が増えていたためだ。
とても不気味である。
飲み物でも飲んで落ち着くか、と思い、財布を取り出し自販機に向かう。
すると、違和感を感じる。それもそのはずだった。
なぜなら、自販機の飲み物が、全て読めなかったためだ。
自分がよく知っているはずのものだ。と直感的にはわかるのだが、なぜか読めない。さすがに動揺してしまったのか、私は財布を落としてしまった。
その拍子に財布から出てしまったレシートを拾い上げ、みる。
読めなかった。
もちろんそれだけでない。
道路標識や旗。すべてが読めない。
私は嫌な予感がして、学生証を取り出す。
もちろん読めなかった。そしてそれだけでなく、貼ってあった顔写真も黒く塗り潰され、見えなかった。
そこでふと気づく。自分の影がないことに。
私は・・・・
ついには名前すらわからなくなってしまった。
わたし、だれ・・・?
私はなにもわからないまま、先ほどのスーパーに向かっている。
もしかしたら何か手掛かりが・・・・?
・・・・・手がかり?
なぜ私は、
いや。だめだ。考えてはいけない。
とにかく、今は、、
なぜかスーパーまでの距離が遠く感じたが、ついた。
すると先ほどまでしまっていたドアは開いている。
緑色の明かりに向かって進むとキィっとドアが閉まる音が鳴り、振り返る。
そこにドアはなかった。倒れた棚のみ。
緑の明かりを頼りにいろいろなものを見たが、何一つ読むことはできなかった。
進んでいくとついに行き止まりになった。
緑の明かりに照らされている部屋のドアにはなぜか、staffroomと書かれているのがはっきりと読めた。
迷わずstaffroomに入った。
そこには、椅子と机。そして、ファイルが置かれてた。
中を見てみると、読めなかった。
だが、読めるページがあるかもしれないと思い、めくっていった。
すると最後のページに読めるものが見つかった。
喜んだのもつかの間。すぐに悪寒がした。
「男の子がきたの。またきたの。おかえりなさい。まってた。」
気分がいいものではないため、すぐに閉じたのだがそこに、鏡がくっついて営った。
もしかしたら姿が。
と思い、鏡を見ると、何も映らなかった。
しいて言うなら、緑の明かりしか見えなかった。
焦ってしまい、鏡のついたファイルを落としてしまった。
なぜかファイルはあるページを開いた。
もちろんさっきは読めなかったものだった。
だがこの時は不思議と読むことができた。
7月27日
とりあえず、うちはいつも通り日記付けるね。
帰り道に寄った公園で眠ってしまったのだろうか?
起きた時には空の色や人気のなさ、寝てしまう前とは打って変わった雰囲気になっていた。
とりあえず、自販機で飲み物を買いにいった。
サイダー、元気が出る梅ジュース!、日本のお水、お茶
いろいろあった。
迷ったがサイダーを買った。
飲み終わったらすぐにスーパーーに行った。中は暗かったけれど、鍵は開いていた。
奥まで進むと、staffroomと書かれたところがあった。
個室だし、日記書きやすそうだから、しばらくはここにいようかな、?
7月28日
ぶっちゃけ日付感覚くるってるけど、まあ、たぶん次の日ってことで。
今日は、小学生くらいの子?かな。
男の子がいた。なんか、私と同じく目が覚めたらここにいたらしい、
心配だから男の子が戻れるように手伝ってあげた。
といっても、手を引いて、いろんなとこ回ってきただけ。
いきなり男の子がしめ縄巻かれてる木に触ったときに消えちゃったのは驚き。
もっと驚きなのが、、うち、なぜか戻れなかったんだ、
それになんか、ここにいなきゃいけないきがして、、、
・・・・・きょうはこれでおわり。
またあした。
追記
なんとなく、スーパーの扉を閉める。
なんとなくっていうのは嘘だけど、あの男の子はもうここに来ちゃいけない。
ここは危険。直感だけど、女の感はよく当たるんだ。
7月29日
今日も適当な時間間隔。
今日は、男の子にまた会った。ここにいちゃダメって、
なんでだろう?
私はもともとここにいたのに。
あのおとこの子元気かな?
あとうちもうじがよめなくなった
おかしい
ぜんじつのことよくわかんない、よめないい?
わたしここ
いるよ?
おとこのこまた、
くる?
きたらおかえりしなきゃ
さびしくない
いっしゃ
あはははは?
・
・
・
・
・
8月3日
おとこのこ
きた
さびしない
おかえり、なさい
おおとこのっこお
はは?は
むかえにいかなきゃね。おかえりなさい。
・・・・ここで、終わっている。
最後のページは読めなくなっている。
さっきは鏡があったファイルの裏側には、鏡はなく、「おかえりなさい」という文字がびっしり書かれていた。
そして、突如後ろから風が吹いたため、振り向くと、
女の人が立っていた。
おかえりなさい。と彼女はつぶやき続けている。
でも顔は見えない。
やばいと感じているが、体は動かない。
徐々に視界が薄れていく。
やっと戻れるのか。
なぜそんなことを思ったのかはわからない。
だからと言って深く考える暇もなく意識は途絶えた。
蝉の鳴き声が耳もとで聞こえているような錯覚により僕は目が覚めた。
確かお姉さんのことむかえにいって、
えっと、
・・・・??
違う・・・
気づいた時にはもう、遅かったようだ。
私は、もう、戻れない。
目が覚めた時には、
暗いオレンジ色の空に、赤黒い雲が漂う、公園のベンチに寝ていた。
隣では、女の人が「おかえりなさい!起きないから心配したのよ?」と声をかけてくる。
私は、「嗚呼、すまなかった。」と一言謝り、
「ただいま」
と返し、意識が遠のいていくのを感じた。
意識が途切れるその瞬間まで彼女は、不気味に笑みを浮かべている。
次は私か。
どこかで直感的にそう感じた。
即興にしては、
まだ、ましなきがするんです。
ただ、話の構成やら、いろいろとおかしな部分も多いので、
自分なりの考察を思いついた方は、是非考察を教えてください!
もちろん、その他アドバイスやご指摘もジャンジャン!