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モブ顔女子高生、異世界で何とか生きていく  作者: ソメイヨシコ
三章 新婚、後輩、ドラゴン
70/160

別視点 ヤマト2

退院祝いをして貰った日、俺の回復を喜ぶミオリの笑顔に胸が温かくなって、それと同時にぎゅっと締め付けられるような苦しさを覚えた。

この胸の苦しさには経験がある。

まぁ中学も高校も男子校だったから小学生の時だけど。

自分の気持ちを自覚したって相手はもう結婚してて、生涯を共にする相手を決めている。

日本で学生として出会えていたら良かったのにな。

そしたらきっと結婚してなくて、まだチャンスがあったかなぁなんてことも考えてしまった。


どうにもならなくて不毛だな。

会えると嬉しい、だけど痛い。

早く昇華したい、けどまだ想っていたい。

意味がわからない矛盾ばっかりだ。


俺弱いから村を出るのはまだまだ先の話だと思っていたら、ミオリが外の世界に誘ってくれた。

まぁ正確にはヴァルドだけど。

何でだろ?俺が気に入られるような場面あったかな?

まぁいいか。ドラゴンに乗って旅をするなんてファンタジーな経験を楽しもう。


ヴァルドが下降した拍子に少しバランスを崩したミオリの背中が胸に当たった。

慌てて謝って来たけど別に痛くも重くもなかった。

思ったより軽くて頼りない体格だなと思ったけど女子なんだから当たり前か。

力だけなら俺の方が今でも余裕で上だろこれ。

負けてるのが情け無いからやっぱり勝てるようになりたいと思う。


手を伸ばせばすぐ触れられるくらい近くにミオリがいて、結んだ髪が風に舞って時々俺に触れる。

触りたくなって手にそっと乗せてみたりした。


ミオリが好きだよ。


言っても困らせるだけだろうけどさ。

同郷の友達として特別扱いされてるのも知ってるけど違う特別になりたかったな。


結婚してるんだから短い間の部屋別くらいで恨まないで貰えますか……。

ミオリの相手は年下だけあって子供っぽいとこあるよなぁ。


ミオリ、やたらと顔がいい死神とやらを俺に押し付けようとしただろ。

迷惑なんだけど……。

電車で全国を回って物件買うゲームで貧乏神付けられたみたいな気分なんだけど……。

でもお前のとこと俺のとこ両方に満月の日に通うって言ってたからミオリの回数も減ってないぞ。

残念だったな。

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