表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/160

2-13.いちゃこら話その3


「ミオリが浮気したなんて思ってないよ」


ルッカの部屋のベッドに並んで座り、私は死神グラディウスについて話をしていた。

熱を出した時から呼び掛けられるようになったこと。

今日突然現れて契約について話していたこと。

私が部屋に招き入れたわけではなく勝手に入って来たことは特に知っていて欲しかった。


ルッカの返答にホッとする。

あの残念な死神には女性の部屋に無断で入る行為が如何に不名誉な誤解を招いたりするか説教しなければならないと思う。


「それにしても死神か……ミオリは不思議な存在を惹きつけるんだな」


「私じゃなくて異世界の魂だけどね。すぐ死ぬ人間は名前覚える価値もないみたいなこと言ってたよ」


………あいつ失礼過ぎないか。


ルッカに説明しながら改めて奴のポンコツぶりを確認する。


「青の月が満月になったらまた来るらしいから、その時は一緒にいてくれる?」


私もう出来ればあいつの相手したくない。疲れるの。

もしや冥府の王様も疲れるから私に押し付けてるなんてことはないだろうか。


「もちろん」


ルッカは微笑んで頷いた。

優しいな。誤解されなくて良かった。

ちょっと近付いて肩にもたれかかってみた。


「どうしたの」


「くっつきたくなっただけだよ」


甘えたくなる時もありますよ。

ルッカは私の肩を抱き寄せてくれる。


「あんま可愛いことすると手が出るよ」


「……出していいよ」


……なんか流れで大胆なことを言ってしまった。


言ってから横を見ると青紫の綺麗な目がすごく近い位置にあった。

ルッカの手が頬に触れる。

目を閉じると唇が重なった。


今まで抱き合ったり寝転んでいちゃいちゃはして来たけど、実は初めてのキスだったりする。

たぶんだいぶ我慢してくれてたと思うし私も我慢してた。

止まらなくなりそうな気がしてたから。


繰り返し何度もキスをして、深くなっていくキスに感情が追い付かなくて目眩がする。

抜け出せなくなりそうな甘さが頭を痺れさせて、心臓が速さを増して身体はどんどん熱くなる。

どこかで止めないとまずいと思う一方で、このままもっと続けたいと思う自分がいる。



……



……



……やっぱり駄目でしょ!!



ラスタナ村に帰った時に子供いましたなんて事態になったらルッカのご両親にもオリヴァーさん達にも顔向け出来ないわ!!

ストップ!赤信号だから止まろう!

こっから先は18禁だしね!


「ルッカ……ちょっと待っ……」


制止する言葉も重なる唇に埋もれて言えなくなる。

でも流されたら駄目よ!しっかりしろ私!


「まって!」


「わかってるからもうちょっとだけ」


ルッカは一言そう言ってキスを続ける。


………わかってるなら大丈夫かな?

いやもう流されてるし。ぶれぶれだな私。


それから暫く続けた後、やっと唇を離したルッカが私を抱き締めて大きく息をついた。


「最後までしていいのは森に帰ってからなのわかってるから」


「うん」


「帰ったらすぐ結婚してね」


「ふふふ。うん!」


嬉しいな。

でもルッカはその歳で結婚相手決めてしまっていいのかな。


後から後悔しても知らないよ?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ