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12.訓練しよう

ーーービュッ!

空を切る音と共に、私が横薙ぎに振った枝が簡単に避けられる。

ーーーパシッ!

その瞬間に一気に距離を詰められ、ルッカの振った枝が私の首に軽く当たった。


ほぼ寸止めしてくれているので痛みは大したことないが、これで十戦十敗である。


「ミオリはいつも大振りし過ぎ。後さ、まだ当てるのに抵抗あるでしょ」


ルッカが呆れたように言う。


うぅ……だって枝が掠って天使みたいな顔に傷が出来たら私が泣くよ。


「ミオリが俺に一撃入れられるまで2年はかかるから心配しないで」


そうですね……。



ジークに武器の訓練をしろと言われた翌日から、私は毎朝村の中をランニングし始めた。

仕事が終わった夕方に戦う為の訓練もこうして見て貰っている。


まだ5日目だけど。

まだ全然体力ないから今も息絶え絶えだけど。



2日ほど滞在した後、オズワルドさん達は羊毛をたくさん馬に積んで帰って行った。

モブ顔仲間がいなくなるのはとても名残惜しい気がした。


最初はジークと始めた訓練だったのだが、それが次の日にはルッカの耳に入っていたのだ。

話の流れでそのままルッカにお願いすることになった。


……だから誰なんだ私の行動をいちいちルッカに言う奴は!



「呆れるほど筋力が無い!お前が剣持つなんざ100年早ぇわ!走れ!走ってから棒を振れ!!」


初日にジークに言われた台詞だ。

戦うとかセンス云々以前の問題らしい。


私、ずっと帰宅部だったから……。

まぁ伸びしろがあるってことよね。うん。


ルッカはジークより言葉が優しいし、指導がわかりやすい。

幼児並みに弱い私が相手ではルッカに何の得もなさそうだけど……時間を割いて貰っているので頑張らないといけない。


夜も棒振るぞーー!!



「今日はこの2人も参加するからね」


翌日のルッカの横には、木の枝を持ったレックとニナ。


「かかって来い!ミオリ!」


「その次は私ね!」


幼児並みと自分でも思っていたが、まさか本当に幼児とやらされるとは……。

ちなみにレックは5歳、ニナは4歳だ。

よろしくお願いします。


レックは動きが俊敏で複雑な動きをする。

ジャンプして私の肩を蹴って飛び越えられた時は一瞬呆然としてしまった。

……身体能力凄くない?


ニナは意外と交戦的なタイプだ。

鋭い突きを繰り出して来るし、私の手は枝と共に蹴り上げられた。

身体柔らかいね……。


結果的に負けたよね。幼児にも。

幼児並みではなく幼児以下でした……!!涙

一つ言い訳をすると、森の人と人族って筋肉の頑丈さがちょっと違うらしいよ!



ルッカは私だけではなくレックとニナにも戦い方の指導をしている。

もう3人纏めて見た方が効率的だと判断したらしい。

流石です師匠……。

幼児にも負けた悲しみを内心に収めつつ、ふと思う。



冒険者、向いてなくない?



……いやいやいや!まだ始めたばかりだから!

今から強くなるのよ!

◯治郎だって2年半修行したんだから!


……ダイエット途中で挫折した人なら気持ちわかると思う。

ほんとに私って根性なしだわ!

性根から叩き直さないといけないんだわ!


ランニングも筋トレも明日から増やす!

やるぞーーー!うぉおおーー!!



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