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異世界移転した僕たちだけど僕のスキルだけ異世界ファンタジー感が足りない気がする  作者: こんみっち
EP36〜EP48:仲間を失った僕は魔王と共にオーブを集める
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EP48:見せてくれ…おまえの決意をな

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「おい、カリア!ナル!何故外の者を連れてきた!」

と大きな声で怒鳴りながら中年のエルフの男がやって来て僕たちを睨んで「ゴフォン。」と咳払いして、槍を構えながら言った。

「貴様等は何者だ?何故ここに来た?答えろ!」

その男の背後には数人の男女のエルフが「いつでも撃てますよ。」と言わんばかりに弓を構えている。


「僕たちは旅の者だ。とある目的の為にこの里にある『大樹のオーブ』を貰いに来た。」


「何!?我が里の秘宝を貰う?馬鹿げたことを言うな!秘宝が無ければこの里の結界を維持する魔力が足りなくなる!渡すわけにはいかん!」

なるほど、だからエルフの里は普通に探しても見つからないのか。

だけどこっちもオーブが必要だ。

何か策は無いだろうか……。

と、そこでルシファーが

「なら貸してもらうことは出来ないだろうか?『大樹のオーブ』を貸して貰う代わりにその間我が結界を維持する。」


「「「「「なっ!?」」」」」

僕やルーア、カリア、エルフたちは声を揃えて驚く。


「無茶ですっ!いくらルシファーさんが常に魔力を消費して最大魔力を伸ばしても無茶です!」

そんなルーアの声を遮るように

「問題ない。我を舐めるなよ?それに我がただ無意味に魔力を消費すると思うか?我には策がある。」

「……。わかりました。」

そこでエルフの男が口を挟む。

「おいアンタ、そんな事ができるのか?……。」


「あぁ。出来る。……と、言ってもあと500日程しか維持は出来ないが。」


「わかった。…俺はコイツを信用することにした!おまえらもいいな?」


「「「「「あぁ。」」」」」

エルフ全員が声を合わせてそう言った。


「………、と言うわけだ。コイツはアンタに渡す。…っていつまでもアンタって言いづらいからアンタらの名前を教えてくれ。」


「僕は宇美矢 晴兎。」

「私はルーアと申します。」

「我はルシファーと言う。」


「わかった。ウミヤ・ハルト……か、俺はダインと言う。…そういえば4年前もこのやり取りがあったな…ウミヤ・ユウシ、今では初代勇者なんて呼ばれてる少年だ。アイツは今どうしているんだろうな…………。っと悪い、話が逸れたな。」

そう言ってダインは僕に『大樹のオーブ』を渡した。

「ありがとう。」



「ルシファー、ここでお別れか…。」

「何を言っているハルト、我はここで待っている。見せてくれ…おまえの決意をな。だからさよならじゃない。いってらっしゃいだ。」

「…!あぁ、そうだな!行ってくる。」


こうして僕はエルフの里から無事『大樹のオーブ』を貸して貰いカリアとルーアを連れて旅立った。

次の目的地は火の大陸で武闘大会の景品だ。

火の大陸といえば『火の大都市フレイムゾーン』がある。

僕のスタート地点でもある大陸だ。

クレンを助ける為にも新たな決意を胸に火の大陸行きの船に乗ったのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言]  最新話まで読了。て、展開が早過ぎる!! そして、脱退と加入が物凄い激しい……気がするのですが。個人的にはもう少し堀下げが欲しいところですね。感情移入というか、キャラを気にいる前に脱退してし…
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