EP41:手遅れ
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「ねぇ、ルーア、」
「はい、何でしょうか?」
「何で図鑑から図書館になったのに景色が変わって無いの?」
「それはですね、一応図鑑の派生スキルだからです。ただ、次〈世界の図書館〉を使うと別の場所になります。」
「なるほどじゃあ、〈世界の図書館〉!」
すると真っ白な空間から本棚が消えて目の前に巨大な建物…図書館があった。
中に入ってみる。
中は何も無かった。
……ダジャレじゃないよ。
「何について調べるのですか?いつも図鑑の本棚を動かしているのは私でしたので私なら本を持ってこれますよ。」
そうかこれからはルーアに言わないといけないのか。
「〈真・対魔物盾・改 LV99+99〉について調べて。」
「はいっ!……。」
そしてしばらくルーアが目を閉じて集中するとルーアの手に本があった。
本のタイトルは『初代勇者と初代魔王の記録』と書いてある。
「マスターの目的のページは1001ページにあります。」
「ありがとう。」
図鑑と違いページを自分で探さないといけないのでルーアにページを教えてもらう。
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〈真・対魔物盾・改 LV99+99〉
物理耐性+1000
魔法耐性+1000
勇者から受けるダメージ半減
魔王から受けるダメージ半減
転生者から受けるダメージ5分の1
魔物から受けるダメージ10分の1
装備スキル
〈耐久無限LV99+99〉
効果:耐久無限
〈不壊LV99+99〉
効果:壊れない
詳細
初代勇者宇美矢 勇志が使っていた盾。
初代勇者は仲間を集め力を蓄え世界中のアイテムをほとんど集め〈対魔物盾〉を作るが初代魔王は魔物では無いことが判明した。
その後激闘の末に真の敵を知り共闘する初代魔王と初代魔王はだが、真の敵である転生者が生み出す空から降ってくる魔物が、大量でかつあまりにも強かった。
後に『魔物の雨』と呼ばれる。
そこで初代勇者と初代魔王は〈対魔物盾〉に勇者の力と魔王の力を込め、〈真・対魔物盾〉を作り出した。
その後も初代魔王と初代勇者は転生者の生み出す魔物から受けるダメージを減らす研究をする。
そして半年の月日をかけて
〈真・対魔物盾・改 LV99+99〉を初代勇者と初代魔王は仲間の分だけ量産したが性能が落ち結局〈真・対魔物盾・改 LV99+99〉は初代勇者と初代魔王の分のみしか作れなかった。
その後転生者の親玉を倒した初代勇者と初代魔王は転生者狩りの旅出て今も尚転生者狩りをしている。
だがその姿を見た者は現在はいないと言う。
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魔物の雨の正体はわかった。
クレンが転生者に乗っ取られている可能性が高くなって来たな。
「マスター、申し上げにくいのですが彼女はもう転生者の器にされています。」




