EP14:最後の頼み
〈視点:宇美矢 晴兎〉
ルシファーが勝利すると天使は衝撃的な事実を言う。
「「あなたの勝ちです。次はルーアさんお願いしますね?……と、その前に15分程休憩時間を与えます。そこの魔王も限界でしょうからね。」」
「「「「!?」」」」
「ルシファーが限界?どう言うことルーア?」
僕はこのことを黙っていたルーアを睨みつけた。
「……ルシファーさんが先程使った超必殺は自身の記憶を引き換えに自身を強化するものです。また、魔族にとって記憶とは存在そのもの。つまり記憶が全て無くなればルシファーさんが消えます。そしてルシファーさんの記憶は最大で1000秒程待ちますがすでに300秒程経過してますのでこの休憩時間でルシファーさんは消滅します。」
「「っ!?」」
僕はルシファーの目の前に走って行き胸ぐらを掴んだ。
「なんでそんなものを使った!!」
ルシファーは満足そうな顔で
「我は晴兎や勇志が来るまで世界はつまらんものだった。……だが!もう違う。魔王としてでなく仲間として世界を巡った……我はいつしか晴兎の可能性が見てみたくなった。それほど愉快なことはなかったからな。…………それに実際、さっき超必殺を使わなければ我は負けていただろう。…………あぁそうだ、これは晴兎の責任ではなく我の責任だ。クレンの時のように落ち込むでないぞ?」
「ふざけないでよ?ここでお別れなんて……」
「晴兎に最後の頼みがある。」
「……なに?」
「最後に我と本気の殺し合いをしよう。それで我は満足だ。」
「……わかった。……じゃあ始めようか。」
「……あぁ。」
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