EP1:消えた記憶と特異点
〈視点:ルーア〉
「ウワァァァァァァァァァァァァ!?」
「「晴兎!」」「晴兎さん!」「マスター!」
おじさん教皇はいつのまにかマスターの力を奪いました。
するとマスターは倒れて身体が徐々に消えていきます。
このままでは私も時間の問題で消えてしまう。
そう思ったその時でした。
この世界のどこかで時空に干渉があったようです。
すると何故か私の消滅は止まりました。
私はマスターが消えると消える存在だった筈でした。
ですが私は消滅していない。
それが示すことはただ一つ。
マスターに関係する者、もしくはパラレルワールドか別の時間軸のマスターがこの過去世界に来た
と、言うことです。
私はこの事を皆さんに説明し、その者を探すことを提案しました。
しかし。
「宇美矢晴兎?誰だそれは?そもそもここは何処だ?」
「誰よそれ?って言うかアンタ誰?私のチュートリアル役?」
と、ルシファーさんとカリアさんはマスターのことをさっぱり忘れていました。
しかし永留さんは覚えていた。
「もちろん覚えていますよ!忘れる訳が無いじゃないですか!…って言っても私が特異点だからですね。あぁ、特異点とは簡単に言えば時空の影響を受け付けない人のことです。しかしルーアさんは特異点では無いのでルーアさんの説はただしいかと思います。ルシファーさんとカリアさんはひとまず置いて行ってその人を探しましょう!」
「はい!」




