EP77:御田村 林治
〈視点:宇美矢 晴兎〉
あれから僕たちは火の大陸の中心に向かって、武闘大会が開かれる街、『フレイムファイト』にやって来ていた。
が、観光はする時間は無かった。
エントリー締め切りまであと10分程だったからだ。
急いで僕たちは受け付けに向かった。
「すいません!大会にエントリーしたいんですけど…。」
「分かりました。参加費は1人銀貨1枚です。」
僕はルーアとカリアの分も払った。
「この大会はタッグ戦です。パートナーはくじ引きで決まりますのでこの中から1本引いてください。」
「「「分かりました。」」」
くじ引きの結果は……
僕はCー2
ルーアとカリアがBー1
だった。
「2人とも頑張ってね。」
「「当たり前です!」」
さて……僕もパートナーを見つけようかな。
Cブロックの選手控え室へ行くと皆もうパートナーと組んでいた。
・・・1人を除いて。
「拙者はCー2で御座る!パートナーは何処で御座る!?」
あれが僕のパートナーなのか……。
そっとそっと近づいて肩をトントンと優しく叩いて話しかける。
「あの〜。僕Cー2です。」
「おおっ!?いたで御座るか!拙者は御田村 林治で御座る。……おっと、間違えたで御座る拙者はリンj……」
「大丈夫。その必要は無いよ。僕は宇美矢 晴兎。日本人だよ。」
「ダニィ!?なんだって!?それは本当で御座るか!?」
「う、うん。そうだよ。」
なんだこの人。
「それに宇美矢って勇志殿の知り合いで御座るか!?」
「あ、兄さんのこと?やっぱり兄s…」
「なんと!兄弟だったで御座るか!あんまり似ていない気がするで御座る。あっ、戦略確認の為にステータスプレートを見せてもらえますかな?」
「あ、いいよ?」
▼「リンジ・オタムラ」▼
年齢➖16歳
種族➖人間
性別➖男
職業➖初代賢者
LONE(Level of next)10
体力:10000
魔力:50000
攻撃力:1000
物理耐性:1000
魔法力:50000
魔法耐性:50000
素早さ:1000
TITLE:初代賢者
スキル
〈火炎、水氷、風嵐、土池、光雷、闇黒、時概、虚滅、無限、聖白、属性魔法LV99〉
〈魔力操作LV99〉
装備
賢者の杖
魔力×2
賢者のローブ
魔法効果×2
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「はあぁぁぁぁ!?なんで御座るかこのステータスは!こんなんチートや!チーターや!」
「努力です。チート ではないよ。」




