EP10:こうして僕は誤解されたまま(問題ないから)神殿を出て行ったのだった。
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僕たちはダンジョンからひとまず脱出した。
「なるほど、そんなことがあったのですか……。」
と教皇にダンジョンで教皇が来るまでの出来事を僕がが説明したのだった。
ちなみに僕のスキルは誤魔化した。
「それより勇者様は大丈夫ですか?超必殺を使うレベルが足りていなかった筈なので。」
「今クラスメイト…他に召喚された仲間が勇者を見ています。」
一応教皇には敬語を使っている。
「それは良かったです。それとあなたにはここを出て行っていただきます。」
「それはどうしてですか?」
「勇者様たちが魔神エレイナと戦っている間あなたは何もしてませんでしたよね。それに戦わないのであれば一人ぐらいは出て行っても大丈夫ですから。」
確かに僕が魔神エレイナと戦って魔力がなくなったからピンチになってそれを星矢が助けてくれた。
たしかに教皇に説明した話だと僕は何もしてないってことになる。
そう言われてもおかしくないかもしれない。
「わかりました。短い間でしたがありがとうございました。」
一応召喚されたとはいえ一晩お世話になったからな。
「それではこれを渡しておきます。一つ目はこの世界の通貨です。中身は虹金貨が5枚と金貨が30枚と銀貨100枚と銅貨が10000枚の虹金貨10枚分が入っています。以前召喚した勇者様の話によると虹金貨は一枚1万円、金貨は一枚千円、銀貨は一枚百円、銅貨は一枚一円、だそうです。二つ目はこの籠手です。あなたは剣だけでなく素手でも戦うそうですね?一応あなたも勇者召喚で召喚された一人ですから力はあるはずです。私としてはその才能を潰すのは惜しいと思いましたのでこう言った物を渡させていただきます。」
ありがたく受け取った。
こうして僕は誤解されたまま(問題ないから)神殿を出て行ったのだった。