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反省とハートのマーク

作者: 夜朝

ぶぇぇん!! ごろごろごろっ


ちゃぶ台返しみたいな手つきで

転がされたような心象風景


心の景色では

壁に当たって

ようやく止まった


そんな丸くなる系の

何かの生き物になった気分で

しょんぼりする


そうして反省するのだ


きっと今のは

責任感の欠如が原因


だから

かんたんに揺れたり

それまでの軌跡をないがしろにしたり


自分一人のことなら

それによる不利益も

自分ががまんすればね

済むんだけど


これはチームのプロジェクトだから

足を引っ張ってたらいけない

最後まで運ばなければ


子どもの頃のこと

どのくらい覚えてますか

思い出すのは

入っていた部活の話


責任を取るのが嫌で

役職がつきそうになると

その前に退部してしまう

そんな

どうしようもない私でした


でも今回は

リタイアしないと

決めている


運ばなければ

このプロジェクトを

成功の地点まで


……考えるのは

ひとつのプラン


脳内で葛藤する


すごく良い気もするけど

そんなこと考えちゃいけなくないか

とも思う

私ったらさすがに図々しすぎるんじゃないかなとか

こういうのは綺麗な気持ちでするものであって

お目当てありきなんてどうなのかなとか

そしてこんな場所では言いづらい詳細


苦悩していると

さっきちゃぶ台返ししてきた人が

歩み寄ってきて

しゃがんで目線を合わせてくれた


私は大なり小なりの目元になって

目の前の人の腕に緩く握ったこぶしを

たし。と置いた

もしもその手を払われなければ

こぶしは腕から肩、後頭部、頭頂部と

徐々に登っていって

しまいには両手とも頭頂部に置いて

そこに、ぴた。と顔を伏せるのだ

そんな頭上には

ハートのマーク

ぷかぷかとたくさん飛ばして

夜が更けていく


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