#3 放課後
放課後になった事に気付かず俺は考え込んでいた。
どうする俺?そしてどうするレン?
よくあるラブコメは主人公に好きな子がいて両思い。だが、新しくやってきた女子と最終的に結ばれるエンディングじゃ?
新しくやってきた女の子の登場が1話だったら俺が知る限りその子がメインヒロインで1巻の表紙飾るやつじゃん
シミズさんがレンと会ったのって何話だろ?
よくよく考えたら何で新しい方に行くの?レンとユイちゃんは両思いだと思う十中八九両思い。
俺がしてやれることはレンとユイちゃんを結ばせること。なるべく早く何故なら早くしないとレンがうらやましい事いっぱい起こるし、シミズさんに揺らぐかもだり。
上手くいけば俺もシミズさんど上手くいくかも。
『よしっ!』やってやる親友為に、俺はギャルゲみたいなヒロイン全員の好感度を教えるポジションじゃない。
そのとき『カネマルっち』廊下から俺を呼ぶ声が、振り向くとタマちゃんである。
ジェスチャーで俺にコイコイとしている。
『どうしたの?』俺は廊下の方に行く。
普通の男ならアイツ俺に気があるんじゃねって思うかもしれないが何て言ってくるか手に取るようにわかる。どうせ『あの転校生の事なんだけどレンちゃんとどういう関係?』だ。
『あの転校生の事なんだけどレンちゃんとどういう関係?』
一字一句同じだ伊達に主人公の親友やってないよレンの幼馴染ヒロインのタマちゃんのレンへの好感度位分かるレンが告ればいつでも付き合えるレベルだ。
ただあっちからは無いだろもし上手く行かず今の関係を壊したくないと思ってる。
『どうやら居候みたい』
『居候!?どういう事?何それ?同居?同棲?あれどっちだっけ?』なんか見たことある。
『大丈夫だって先生が一緒に住んでるのに何か起こるし分けないじゃん』
そう、ありがちな少年向けのラブコメならお風呂でバッタりなどがあっても一線は超えない。
『何言ってるの?レンちゃんも立派な男だよおの女が色目使えば一発だよ』
『平気平気』何せラブコメ主人公は鈍感&ヘタレこれが決まりだから
『アイちゃん(先生の名前)はああ見えていい加減だよ?』
知ってる先生がいい加減なのは知ってるから平気
『レンちゃんだってもう高校生だよ1/3が初体験してるんだよ』
えっ?それ本当?
『女の子初めてと違って男なんて初めてはすぐに捨てたいなんて考えてるんだから!男はケダモノ!狼なんだから!』
『それ偏見じゃ?』
『何言ってるの?女の初めては大切なんだよ痛いんだよホントに好きな人にしかやだ!男と違ってする時に初めてか分かるんだから』タマちゃんがヒートアップしてきた
『そんなに大声で言わないで』
『ヤリチンは処女何て『めんどくせぇ』とか思うかもしれないけどオタクや童貞なんかは『俺が初めての相手』ってだけで好感度すごいんだから』
『急にどうしたの?』
流石に皆見てる。
『私もねホントは結婚してから初めてはしたいと思ってるんだけど流石に『この年で処女!』とか思われるのやだしオモチャで誤魔化しても初めてがオモチャってのもどうかと思うし、結婚してから体の相性がってのもあるし、どうしたらイイかな?』
『話がそれてる』
コイツは大声で何の相談してんだよって周りに思われてるのが視線で分かる。
『初体験は分かんないけどレンに彼女が出来ればいいんじゃない?』
仕方なく少しタマちゃんをひと押ししてみても
『何言ってるの?男子高校生何て盛ってる猿同然!もし彼女が出来ても何かあると『コイツ俺に脈アリ何じゃね?』って考えるおバカさんなんだから!むしろ彼女いるのに他の女との禁断の愛だとか考えるんだから!』
もう、その辺にして欲しいさっきから俺にまでダメージが。
『男何て皆女の子がちょっと優しくしただけでモテてるとか考えてるんだんだから皆俺TUEEEE小説の主人公見たいな考えしてるんだから皆中二病なんだから!』
タマちゃんに何があったか知らないけど、そんな風に思ってたなんてショック
『どうしたのふさぎ込んだりして?あれっ皆ふさぎ込んでる』
どうやら俺以外にもダメージが!何て強力な全体攻撃
『タマお前何かあったの?大丈夫か?相談のるぞ』
『レンちゃんのバカ!サル!オオカミ!ケダモノ!うわあぁぁぁぁぁぁ』タマちゃんは行き良いよく逃げた
『コラ廊下を走るなよ』
『こんな時だけセンセヅラしないで!アイちゃんのばがあぁぁぁぁぁ』
先生が少し落ち込んでいる。
『お前タマちゃんに何したんだよ』
俺だけでなく周りもレンへ向く。
『何で俺に言うんだよ!カネマルに色々言ってたじゃんか』
鈍感主人公だなと誰もが思った。
『俺はお前が1人を選ぶなら応援してんぞ♡』
『何言ってんだよ気持ち悪いな』
『じゃあ帰る、くれぐれもシミズさん変な事すんなよ』
よっしゃー帰るかキューピットは明日から。
『変な事ってなんだよ!何で逃げんだよ!』
別に逃げてるわけじゃない。
タマちゃんで疲れたからじゃない。