#2 転校生
『おはよう』
疲れた様子で教室に入ってきたのは加藤 廉
『おはようどうした?何かやけに疲れてるけど?』
『何が起こったからよく分からない、どうしたらいい?金丸』
カネマルは俺のあだ名で本名は金川 未来俺とレンは名前が『か』から始まる同士ということで席が前後になった事で高校に入って最初に出来た友だちだ。
『どう話せばいいかな?朝起きたら何か可愛い子が...はっ!いや後で話す』
レンは隣の小野沢 結衣を見るとすぐに席に座る。
正直レンはユイちゃんの事を好きだ見てたら分かる。
『はーい皆席につけ今日から新しくこのクラスに』
これは転校生フラグ!?
『まっまさか』
レンが驚きーの。
『なになに?』
俺もあたふたしーの。
『転校生を紹介しま〜す』
『『『わぁーーーー!!!』』』
イイネこれを待っていた、そして主人公はこの俺、コレはラブコメ小説という事は美少女。
『もう入っていいぞ』
『はい』
キターー!!
『転校生の』
『清水 静香ですよろしくお願いします』
予想通り美少女が来た。
『ねーねーシミズさんて彼氏いるの?』
ホームルームが終わり席に着いたシミズさん、周りの女子に質問攻めを受けていた。
『滅茶滅茶可愛い』
俺は頬のニヤけたを我慢しながらレンに向かって呟く。
『なんでここに?いや基本考えたらそうなる可能性だってあったかも?いや無いだろありえない、あったとしても急過ぎる!』
『どしたの?レン?』
『カネマルちょっとトイレ』
『行っトイレ』
『違う連れション』
『あっはい』
2人はトイレに向かい横に並ぶ
俺が小便をしていると隣から
『朝起きたら知らない女の人が洗面所に居たんだけどあの子なんだよね』
ん?
『なんで?』
俺は少し動揺し右手に付けてしまった
『分かんないから聞いてるの?』
『タマには変に勘違いされるし』
タマとはレンの幼馴染の小山内 小珠ちゃんの事だ
『何か勘違いされるもんか?』
『実際されてるから』
『姉ちゃんに聞けよ』
レンの姉はこの学校の教師。
『なんて聞くのが正解?』
『知るか!俺の右手で打ち消してやろうか』と右手を突き出す
『何言ってんの?あっ!1時限目ちょうど数学じゃん』
教師に戻り席につく俺はレンの後ろの席にだから見えないけど多分レンは先生の事を睨みつけてると思う。
『教科書の34ページ開け〜』
レンの事を無視して授業を進める。
『シミズはまだ教科書ないかカトウ見せてやれ!』
あざといと俺とレンは思った。
レンの席は1番後ろから2番目で右隣には誰もいなかったのでシミズさんがレンの隣に座ることに。
『お願いします』
『う、うん』
シミズさんが席をレンに近づける。
『あの何で家に居たんですかね』
『授業中は私語をつつしむのでわ?』
『小さければ平気』レンは声のトーンを少し下げて言う
おかげで聞き取りにくくなった
『昨日からお世話になります』
『やっぱりそういう感じか〜』
何納得してんの!?ありえないだろ!
『と言う事なので朝の様な事は困りますので』
朝の事?2人にいった何が?気になった俺はさっきからずっと耳を2人の方にかたむけている。
『なんで家に住むことになったんだよ』
『お風呂が壊れたので』
『そんな理由!?だからウチで入ってたの?』
『嘘です』
話を聞くとシミズさんがレンの家に住み始めたのを知ったのが今日、朝お風呂に入っていた(シミズさん?)タマちゃんに勘違いされた。
タマちゃんがいつもの様にレンを迎えに行ったらお風呂から出たシミズさんとばったり会ったって所かな?
朝の様な事は困りますが何なのかわかんないけど。
結局分からないまま授業が終わった。
レンはすぐに先生の所に向った。
シミズさんはまた質問攻め。
女子達がいてまだ一言を話せていない滅茶滅茶話してぇー。
後ろを向いてそんな事を考えていると隣であわあわとしているユイちゃん。
『どうかしたの?ユイちゃん』
『いやお風呂?家に?住む?』
めちゃくちゃ動揺してる。
『慌て過ぎだって』多分そのリアクションは正しいと思う
『けど一つ屋根の下、同棲?同居?どっちがなんだっけ?』
確かにめっちゃヤバスじゃんかバーロ!
レンのハーレム主人公病のせいでちょっとマヒしてる俺がいる
『いやっけどまだまだだから昨日からだから今日気づいた訳だから』
『けど朝可愛い子がお風呂って、朝の様な事は困りますのでってお風呂場で鉢合わせって』
そんな事誰も言ってない気がする。
『そこまで言ってないって』
『そうだっけ?あれっ?言ってなかったかな?』
色んな誤解をしてる。
ん?朝の様な事は困りますので?確かにその可能性はあるけどあるけどもまさかね。
・・・・・・ ありえるーーめっちゃありえるーーなぜならレンはラブコメの主人公なのだ。
こいつはあらゆるラッキースケベに常習犯。
大人になったら捕まるからね。
ユイちゃんにだってあんな事やこんな事を。
タマちゃんにだってあんな事やこんな事を。
けしからんな全くシミズさんにまで!?
そんな事を考えてる間にチャイムがなり2時限目が始まった。
急いで皆席につく。
『おーいレンお前ぇシミズさんに何もしてねぇーよな?』
『何もして無いよ』
『お風呂上がりのシミズさんを見てねぇよなぁ〜』
『ん?』
レンと会ってからまだまだ日は浅いけど分かる
あっこれ見てる。
『テメーーー!!!』