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21.Confession

 こんにちは、葵枝燕です。

 連載『(から)梅雨(つゆ)()く』、第二十一話です!

 それでは、どうぞご覧ください!

「確かに、俺にはわからないです。()(むら)さんの、悲しみ、苦しみ、悩み――そんな思いは、きっと俺にはわからない。俺は、紫村さんじゃないから」

 同情など、紫村さんは望まないだろう。実際に、俺には紫村さんの抱えているモノなど、髪の先ほども理解できないはずだ。そんな相手に同情されることを、きっと彼女は望まない。

 そう、他人の気持ちが完全に理解できるほど、人間は他人を理解できるわけではない。どんなに親しかろうと、どれほど近しい存在であろうと、きっとそれは紛れもない事実だ。自分自身でさえ、自分のことなどわからないのだから。

「だからこれは、俺の自己満足なんです。紫村さんを追いかけてここに来たことも、こうして何かを言っていることも――全部俺が、俺の心を満たすためにしてるんです」

 自分勝手だと思われてもいい。彼女のためになんてならなくてもいい。

 頭の中で、伯母のからかうような声が聞こえた。

「なぜ、そうまでして追ってきたのか――そう言いましたよね」

 その問いに当てはまる答えがあるのなら。ピタリとはまる、何かがあるのなら。悔しいけれど、伯母の言うことは当たっていたのかもしれない。

「それはきっと」

 口の中が乾く。ゴクリと唾を飲み込んだ。続けようと準備している言葉が、やけに重く感じられた。

「俺があなたを、()(むら)(きらり)さんを好きだから」

 第二十一話のご高覧ありがとうございました!

 今回のタイトル“Confession(コンフェッション)”ですが、日本語に訳すと“告白”とかそういった意味になるそうです。日本語で付けるとあまりにもそのまんまな感じがしたので、英語にしました。

 行間についての意見には応えられませんが、評価や感想などいただけると嬉しいです! 気になる点は、メンタル弱いので何とぞお手柔らかにお願いいたします。

 それでは、第二十二話で!

 葵枝燕でした。

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