花火の夜は…(200文字小説)
入社して初めての夏。
今夜は地元の花火大会。
夜、一人残業していると屋上の方が騒がしい。
仕事の手を止めて様子を見に行った。
普段は立ち入り禁止の屋上もこの日は解放されているのだろう。
「昨日の花火は良かったですね」
「お前、見たのか?」
「えっ?」
「出るんだよ!花火の夜は。だから立ち入り禁止なんだ」
「じゃあ、昨夜、屋上に居た人たちは…」
「みんな幽霊さ」
この場所は戦争で多くの犠牲者を出したのだと僕は後で知った。
入社して初めての夏。
今夜は地元の花火大会。
夜、一人残業していると屋上の方が騒がしい。
仕事の手を止めて様子を見に行った。
普段は立ち入り禁止の屋上もこの日は解放されているのだろう。
「昨日の花火は良かったですね」
「お前、見たのか?」
「えっ?」
「出るんだよ!花火の夜は。だから立ち入り禁止なんだ」
「じゃあ、昨夜、屋上に居た人たちは…」
「みんな幽霊さ」
この場所は戦争で多くの犠牲者を出したのだと僕は後で知った。
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