ストーリーオブショーン
ショーン視点のお話です。
『兄貴、ホント歌へた。』
『うるせぇっ‼どーせ俺は歌へただよっ‼おめーが毎晩毎晩イリーナの歌聞いて寝てたなんて知らねーし‼赤ちゃんめ。』
『赤ちゃんじゃねー‼』
『歌聞いて寝るなんて赤ちゃんじゃねーか。
赤ちゃん赤ちゃん、眠れないでちゅか~?』
『バカにすんな!』
おいらは頭きて兄貴に飛びかかったけど、兄貴にはひょいってよけられておいらは頭をごちーんって打った。
『いでぇっ‼』
『なっはっはっはっ‼』
兄貴い~‼イリーナがいたら、兄貴のことなぐってくれるのに~‼
『イリーナ大丈夫かな、、、?』
『あいつは大丈夫だろ。たぶん神崎さんのとこでも行ってるだろ。』
『イリーナの歌ききたかったな~。カエルの鳴き声じゃなくて~。』
『カエルじゃねえっ‼そもそも、お前が歌聞かねーと寝れねぇって言うから歌ってやったのによー‼イリーナは大変だな~毎晩赤ちゃんの御守りしてよ~。』
『赤ちゃんじゃねえっ‼』
兄貴とギャーギャーやってたらバンバンバンッ!って窓から聞こえたんだ。2人でビクーってして窓見たら、神崎さんがいた。
『うほ~神崎さんだ~‼あそこ以外で初めて見た~‼』
兄貴が窓開けた。なんで、、、?
『うん、、、あれ?イリーナは?』
『なんかよ、俺はよく分からねーけど、イリーナ、危ねえ奴らに狙われてたみたいだから逃げたよ。』
兄貴、話ちいさくしすぎじゃね?
『神崎さんのとこ行ったわけじゃ、、、』
『あぁっ‼窓閉めないで‼』
兄貴と神崎さんは不思議そうな顔をした。
『なんでだよショーン。寒いだろ?』
『あつい。』
ホントは寒いけど。
『変なやつ。』
でも兄貴は、まどを開けたままにした。良かった。
『あっ‼ちょうど良かった‼神崎さん歌える?』
『えっ?どういうこと?』
『なんかよーこいつ、歌聞かねーと寝れねぇんだって。』
『へぇ、、、』
『だからよ、神崎さん、こいつ寝かしてくれない?俺やっと寝れるよー‼あんがと!神崎さん!ほいじゃ、おやすみ!』
神崎さん、歌えるなんて一言も言ってないのに。でも兄貴はさっさと部屋出てってちゃった。
、、、、
神崎さん、ぼーぜんとしてる。
『、、、、えっと、、、』
『歌わなくていいよ。なんか、神崎さんかわいそうになった。』
『あっ、、、助かるよ、、、』
神崎さんは、申し訳なさそうに笑った。
『あのさ、前から神崎さんに聞きたかったんだけどさ、、、』
『何?』
『神崎さんってヴァンパイア?』
神崎さんは、固まった。
『、、、どうしてそう思うの?』
『おいら、ヴァンパイアってどういう奴か知ってるから、、、ヴァンパイアは、太陽に弱いからいつも神崎さんは店のなかにいるんだろ?カーテンもいつもしまったままだし。
それ以外はなんとなくだった。
でも、、、、』
『でも、何?』
『今、どうやってここにきたの?』
神崎さんは、なにも言わなかった。
『ここは、部屋がすごくたくさんある。しかもおいらの部屋は入口からとおいし、三階だよ?それなのに、神崎さんは窓から入ってきた。兄貴はよじ登るのが普通だからなんにも感じなかったと思うけど、大人が窓から侵入てくるなんておかしいもん。だから、神崎さんは多分、血の匂いをかいでおいらの部屋に来たんだ。』
『、、、すごい名推理だ。』
神崎さんは、びっくりしてる。
『、、、怒ってる?』
『まさか!君はすごいよ!確かに、窓からはいったのはミスしたと思ってた。でも君にそこまで見透かされてたなんてね!』
『なんでイリーナを探してたの?』
『イリーナ?』
『窓から入るのは、兄貴とイリーナしかいないよ。』
『君たち三人なら誰でも良かった。会いたくなって。』
『おいらは、小さいから匂いも2人よりも強くて探しやすかったんじゃない?新しいし。
それなのに、窓から入ったってことははじめからイリーナを探しに来たんだ。』
『、、すごいね。君を小さいからあなどってたよ』
『でも、おいら、神崎さんを悪い人じゃないと思う。』
『、、、どうかな。俺はバケモノだし、イリーナをなんで探してたか分からないよ。』
『バケモノなら、おいらたちと会ったときにもう三人の血を食っちゃってるよ。イリーナのことは、、、分からないけど。でも、いい人だと思うよ‼おいらは‼』
神崎さんは黙って窓から出て行こうとした。
『窓、ありがとう。もしも閉められたら君の匂いに耐えられなかった。
俺は、いい人じゃないよ。むしろ、ひどい悪者だ。、、、でも、三人に会いたかったのは本当だよ。』
そう言って神崎さんは、出てっちゃった。
おいらは自分のタオルをもって、兄貴の部屋に行った。
まだよくわからないところもあると思いますが、それは次期にわかるか私の表現不足です(笑)
ご不明な点がありましたら、質問してください。