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IRINA ~半分魔女の少し強すぎる女の子の物語~  作者: 中山果歩
Go back in their time編
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久しぶりの睡眠

彼は“あたし“を抱き上げて早歩きで歩いていた。“あたし“は何も聞かなかった。ただ、彼のコートに包まれてるのが、彼に助けられたのが幸せだった。ただ彼は相当怒ってる。“あたし“が今まで見たことないくらい。

『、、いつもあんなことを?』

『えっ?』

彼がいきなり話したから少し驚いた。

『、、ええ。酔っ払ってるときはね。』

“あたし“は言った。

『なんで逃げないんだ?』

彼の口調が怖い。

『、、私にはその世界しか無かったから。』

“あたし“は恐る恐る答えた。彼は少し複雑な顔をして、それからしばらくは話さなかった。彼は森の中に入って行った。森は暗くて怖かったから“あたし“は彼の体に顔をうずめた。彼は“あたし“の額にキスしてもうすぐだからと言った。


“あたし“が彼から離れたとき、“あたし“はベッドの上にいた。

『ここは、、、?』

『俺の秘密の場所。』

そう言って彼はベッドに少し腰掛けた。

家みたいなところだ。

『本当は君とここに住まないかと提案してから連れてくるつもりだったんだけど、状態がね。』

多分彼は“あたし“がイエスと言ってもノーと言っても連れてくるつもりだったんだろうなと思った。

『荷物とかはおれが明日取りに行くよ。君はあそこにいてはいけない。』

彼は“あたし“の頬を撫でながら言った。

『ありがとう、、、』

あたしは彼の優しさに心が暖かくなった。彼は“あたし“を抱きしめて“あたし“の頬に唇を押し当てた。

『おやすみ。いい夢を。』

“あたし“の頬の上で彼はそう言った、、、



『なんであいつ走らなかったの?』

起きてすぐにアリスに聞いた。

『私を気遣ってくれたんだと思うわ。あんなスピードで走ったらさらにパニックになると思ったんじゃないかしら。』

帰ってきたら、すぐにベッドに直行した。まあ、寝れないのはわかってるんだけど。

『リンジーとナターシャ、仲直りしたかな?』

あたしはつぶやいた。

『あの2人なら仲直りしたわよ。』

アリスが言った。

『良かった、、、パトリックに後でお礼を言わなきゃ!』

あたしは言った。

『うーん、彼認めるかしら?ほら、アレキサンダーに横取りされたし。』

『いいもん!認めさせるから。』

あたしは意気込んだ。




夕食は久しぶりにほぼ全員そろった。

リンジーとナターシャはあたしをみた瞬間、抱きついてきた。

あたしの知らない人もいた。名前はオリビアでいわゆるオカマ。すごく面白い人であたしたちはオリビアの話にゲラゲラ笑ってた。

『だーかーら、ホントやんなっちゃうわけ‼バラリオの奴らはあたしを男として見るわけよ!あたし、その時かわいいワンピース着てたのによ⁈だから頭きちゃって、あたしそいつら全員殴り飛ばしたの!乙女心を傷つけた制裁でね!』

オリビアは豪快に肉を食べながら言った。全員で爆笑だ。

『オリビア、食事中にそんな話をしないで!』

おばちゃんがオリビアをたしなめた。

『ごめんなさーい!』

オリビアは下をちらっと出した。

オリビアは肌が黒くて、謎のカツラをかぶり、皮の服を着てる。お化粧もバッチリだ。

『それにしても、やっぱりお城の料理は美味しいわね!』

オリビアはサラダを食べながら言った。

オリビアの話が終わったあと、ノーランとジェイミーは隣で話してる。ブラットはお酒を飲もうとして、おばちゃんにこっぴどく怒られてしょげてる。あたしたちがいた孤児院では普通にお酒を飲むとかあったから、なんで怒られたかは多分わかってない。オリオンは何か考え事をしてるのか、眉間にシワを寄せながら食べてる。ショーンとあたしはさっきふざけて食べ物で遊んでたら、おばちゃんに怒られた。リンジーとナターシャは話さなかった時間を埋めるように話してる。パトリックはいろんな状態を見ながら笑ってる。

『あっ、パトリック!あの時はありがとう!』

あたしはパトリックに近づいてお礼を言った。

パトリックはきょとんとした。

『ほら、エリザベッタの店で、、、』

まだわかってないみたい。分からないふりかも。

『なんのこと?』

パトリックは言った。

『ほら、アリソンどもを呼ぼうとしてくれたでしょ?』

『一体なんのことだい?』

パトリック、すっとぼけやがって!

『だーかーら!あたしの計画が上手く行くようにアリソンどもを呼ぼうとしてくれたでしょ⁈』

『君が何を言おうとしてるのか分からないな。』

パトリックは小さい子のたわごとを聞いてるみたいな感じだ。

『いいもん!証人がいるから!』

そう言ってあたしはにんじんを突き刺した。


『ああ、お腹いっぱい。』

あたしはつぶやいた。ベッドにどさりと体を落とした。

『イリーナ、あなた私のこと大分見えるようになったでしょ?だから今日はあなたに私の記憶を見せないことにするわ。ゆっくり休んで。』

『本当⁈やったー‼』

アリスはあたしの反応を見て笑った。

『あと、、、』

『なに?』

アリスは何か言いたげだ。

『明日の夜にあなたのお友達とお話したいんだけど。』

アリスは言った。

『お友達って、、、オリオンとかミアーナも?』

アリスは頷いた。

『分かった。みんなに聞いてみる、、、』

そう言ってあたしは1週間ぶりぐらいの眠りについた。

イリーナとショーンはブロッコリーをヒゲとかにして遊んでました。

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