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IRINA ~半分魔女の少し強すぎる女の子の物語~  作者: 中山果歩
Go back in their time編
52/66

ジョーカーとアレキサンダー

待て。夢の可能性もある。

あたしは自分のほっぺをつねった。

『いっつぅ、、、』

痛い。夢じゃない。こいつはふふって笑った。

『久しぶりだね。なにしてた?』

こいつは、友達に聞くみたいに聞いてきた。

『言うとでも思った?』

あたしは髪を後ろにかきあげながら言った。

『ううん。絶対言わないだろうって思ったよ。』

笑ってる。さっきのアリスの記憶と全く変わらない。そのときあたしは急に思い出した。

『あんたさ、あたしたちの事つけてたの?』

さっきの夢の中でアリスが言ってたことを思い出した。

『なんでそう思うの?』

あいつはすっとぼけた顔をした。

『あんたの現れ方がおかしいから。いっつもあたしたちが困ってるときに現れるし。』

あいつはあたしをじっと見た。夢と同じ。

『目の下にクマができてるね。どうしたの?』

あいつはあたしの頬を手のひらで包んで、親指であたしの目の下を触った。

『べっ、、別に、、、』

間接的にお前のせいじゃー‼って叫びたかった。

『ってかさ、話をそらさないでもらえる?』

あたしは怒った。

『何の話?』

こっこいつー‼

『あんたがあたしたちをつけてるかって話よ‼』

『どうかな?つけてたらどうする?』

なんか、、、他人事。

『あんたを直ちに殴る。』

あたしは拳を握った。

『俺を殴る事はできないよ。君だって、身に染みてるだろう?』

あいつは余裕な表情。

『、、、フレンチトースト。』

あいつは突然つぶやいた。

『はっ⁈』

『好きなんだ。フレンチトースト。』

、、、若干嫌な予感がした。

『今日は気分なのっ‼』

あたしはふれんちとーすとの最後の一口を口に突っ込んだ。

『てかさ、なんであたしのところに来たの⁈』

『何でって、君と話したくなったから。』

当たり前みたいに言うなぁっ‼

『ふざけないで。寝る。』

あたしはまた机に突っ伏した。

『あたし、次からあんたが来れないように太陽がさんさんのところにいてやるから!』

あたしはそう言ったのをあいつは笑った気がした。




”あたし”は本屋にいた。服はジュースで濡れていた。あいつらにいじわるでかけられたから。

『ひどいことされてるね。』

彼の声だ。”あたし”の中で彼の存在が日に日に大きくなっている。

『アレキサンダー、、、』

彼は”あたし”に笑いかけた。”あたし”も笑うように努力した。笑うのなんて子供たちといること以外ほとんどない。

『あなたが子供を避けてるのって、耐えられないから?、、、匂いが。』

”あたし”は聞いてみた。

『ずいぶん突然だね。、、、そうだね。本当は子供が好きなんだけどね。彼らの匂いは新鮮だから。』

彼は辛そうに笑った。やっぱり直球すぎたわ。”あたし”は後悔した。

『俺からも質問しようかな。君はこの町の”女王”たちに嫌われてるみたいだね。どうして?』

”女王”っていうのはいつも偉そうにしてる女の子たちのこと。

『ええ。私は変わり者だからね。まあどうでもいいわ。私幸せだし。』

”あたし”は本を選びながら言った。

『君は幸せなの?』

彼は近づいてくる。

『ええ。私、私の周りには私の幸せになることしかないって思うことにしてるの。だから幸せ。』

”あたし”は彼を見て言った。

『そっか。素敵だね。』

彼は微笑んで顔を”あたし”に近づけて来た。

何が起こるかはこれから分かった。”あたし”はそれを受け入れた。彼の明るいブルーの目が近づいてくる。彼のまつげの一本一本も分かる。彼は目を閉じて”あたし”も目を閉じた瞬間、唇に冷たくて柔らかいものが触れた、、、、




『うぎゃっ‼』

あたしは勢いよく起き上がったため、周りの人に見られた。しかも変な声まででた。

『どうしたの?』

あいつ、まだいやがる。

『なんでまだいんのよ⁈』

あたしは顔を真っ赤にして怒った。夢のせいでダンク祭の悪夢がよみがえってきた。

『いつまでいたって、俺の勝手だろ?それに今は君が寝言言ってたから。』

、、、う、そ、だ。

『なっなんて言ってた⁈』

『、、、いろいろ気になること言ってたよ。例えば、、、アレキサンダーとか?』





思考停止。





『誰?アレキサンダーって。』

あいつは普通に聞く”ふり”をしてる。でも、目の奥には不安が見え隠れしてる。

『誰なんだ?』

さっきより言い方が強い。どうしよう。

『しっ知ってるわけないでしょ?あたしが知りたいよ!そんなこと本当に言ってた?』

あたしは無邪気に言おうと努力した。

『声が震えてる。』

あいつは冷静に言った。

『いっ、、、言えない、、、』

あたしの声がうわずる。

あたしは立ち上がって出て行こうとした。

でもあいつに腕をつかまれた。

『いやっ、、、!』

『伝言。』

そう言ってあいつはあたしに紙を渡した。その紙にはこう書いてあった。

(イリーナへ

あなたを起こすのは悪いと思ったので、先に帰ります。リンジーより)

『あんた、これずっと持ってたの⁈』

あたしは叫んだ。あいつは無視した。

『今度さ、おごるからご飯食べない?』

、、、は?

『嫌。』

あたしは言った。

『君のこと聞きたいからさ。、、、アレキサンダーのことも。』

『絶対嫌。』

あたしは絶対のところを強くした。でも、思いついた。

『もしも、お昼で場所が太陽がぎんぎんと照らされてるところなら行ってもいいかな。』

あたしはそう言って意地悪に笑ってやった。

なのにあいつは声を上げて笑った。

『いいよ!それなら君はきてくれるんだね?』

うっ、、最悪。

『やっ、やっぱり、、、』

『分かった!それで決まりだね!』

笑いながらあいつはあたしの頭をポンポンって触ってお店を出て行った。

呆然としてるあたしを置いて。


あたしはベットにどさりと落ちた。

帰ってきたら、リンジーとナターシャがケンカしてた。お互い話してもなかった。ショーンに聞いてはみたけど、よくわからないってさ。

あたしは、そこまで人とケンカすることがなかった。争うのが嫌いだから。リンジーとナターシャもそうだと思うんだけど。

『入ってもいい?』

パトリックの声だ。

『どうぞ。』

あたしは答えた。

パトリックは入ってきた。

『なんか、いろいろ大変だね。2人は一体どうしちゃったんだ?』

パトリックはあたしのベットに腰掛けながら言った。

『わかんない、、、あたしが寝てる間にあったみたいだから。』

あたしは、あそこで寝てたことを後悔した。

あそこで起きてたら、2人を止められたかもしれないのに。それにあいつにも、、、!

『あのさ今日あいつに会っちゃったの。』

『あいつってジョーカーに?』

パトリックは驚いてる。あたしは今日の出来事を伝えた。夢のこともあいつのことも。パトリックは話したあと少し黙ってた。

『、、、僕さ、そのアリスって人は分からないけど、、、あいつはもしかしたら、君にアリスを重ねてるのかもしれない。』

『えっ⁈』

あたしは耳を疑った。

『きっと、あいつは君にアリスを重ねてるから君にしつこいんだと思う。』

『なんちゅう迷惑な話、、、』

『まあ、あくまで推測だけどね。』

パトリックが言った。

『それにしても気の毒だったね。たとえ夢でもあいつとキスするハメになるなんて。』

パトリックはあたしのベットのはじに気遣わしげに寝た。

『眠いの?』

あたしは聞いた。

『うん。最近、時間が逆転してるから。』

パトリックは眠そう。

『あぁ、、、あたしと一緒だね。』

パトリックは笑った。

『でも、嬉しいんだ。みんなといて楽しいから。』

パトリックは言った。

『そうなんだ、、、嬉しい、、、』

そう言ってあたしは眠れない眠りに落ちた。

次回から、話のために若干恋愛要素が入ってきます。お気をつけを(笑)!

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