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IRINA ~半分魔女の少し強すぎる女の子の物語~  作者: 中山果歩
Go back in their time編
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アリスの恐ろしい記憶

『まあ、そのアリスってやつの性格は読めてきたな。』

オリオンは勝手にあたしのベットでくつろいでる

『子供好き、人見知り、暗い、家でなんらかの問題がある。』

パトリックは指を折りながら言った。

『アリスが家のことを考えたとき、男の人が怒鳴ってる映像が出てきた。』

あたしは言った。

『あと、ジョーカーがアリスを好きなのは確定ね。』

リンジーが言った。

『なんでだ?』

ブラットとショーンがはもった。

『考えてみてよ。初めて会って間もない人におごったりなんてする?多分アリスがジョーカーの存在を知る前からジョーカーはアリスの存在を知ってて、見てたりしたんだわ。』

ナターシャとリンジーすごい。

『じゃあ、話す機会を狙ってたってこと?』

あたしはあくびしながら言った。この頃真剣に寝れてない。

『まあ、そういうことになるわね。』

リンジーが言った。

『ごめん。寝るわ。』

寝れないのは分かってたけど、寝た。




"あたし"は何かに怯えて逃げてた。怖い。

『待てよお嬢ちゃん~俺らと遊ぼうぜ~』

気持ち悪い男たちの笑い声が聞こえる。

やめて!こんなこと慣れてるはずなのに。

前から三人男が立ちふさがった。後ろからも来てる。笑い声が近づいてくる。

追い詰められた。男たちは品定めするように"あたし"を見る。そして1人の男が”あたし”に襲って来た、、、

『きゃぁぁぁぁ‼』



『イリーナ!イリーナ!大丈夫?』

起きたらみんながあたしを取り囲んでた。

今あたしを呼んだのは、リンジーだった。

あたしは少し震えてる。

パトリックがあたしの肩に手を置いた。暖かい。それで少しほっとした。

『大丈夫か?』

オリオンが聞いた。

『あたしは平気。アリスなの。』

みんなはよくわからないという顔をした。

『アリスが、、、男たちに襲われてたの、、、何をされたかは分からない、、、でもアリスは、、、襲われるのには慣れてるって、、、』

ナターシャはあたしに抱きついた。

『イリーナが寝た瞬間からイリーナの様子がおかしかったんだよ。おいらたちが気がついたときにはうなされてた。』

ショーンは不安そうにあたしを見てる。

『あたしが寝てから何分くらい?』

『20分くらいかな。』

パトリックが言った。

『なんか寝ても寝れない。でも知りたいんだよな~。』

あたしが言った。

『エリザベッタさんのお店でも行く?』

ナターシャが提案した。

『そうね。気分転換に!』

リンジーが言った。

『僕はパス。人混みは嫌いだから。』

パトリックはあたしのベットで勝手に寝ようとしてる。まあいっか。

『俺もパス。オリオンと城の地下を探検するんだ!ショーンは?』

『おいらはエリザベッタの店行く。怖いもん。』

『なんだよ。意気地なし。』

『お化けが怖いんじゃないぞ!おばちゃんに怒られるのが怖いんだ!』

『それはそれでダメじゃないか。』

オリオンはショーンにデコピンしながら言った。



『オリオンにデコピンされたとこまだ痛い。』

ショーンが頭を触りながら言った。

あっちなみにエリザベッタっていうのは、城のお店の近くにあるお店のオーナーだ。メドゥーサという魔法生物で髪の毛は生きた蛇で目が合うと合った人は石になってしまうらしいからエリザベッタはいつもサングラスをかけてる。実はエリザベッタはアージュドールのメンバーで、リンジーが言うにはお店の人が話していることを情報として集めてるらしい。

『あらー!いらっしゃい!いつもの?』

エリザベッタはあたしたちが来ると陽気に言った。

”いつもの”っていうのは、みんなそれぞれ違う。なのにエリザベッタは必ず覚えてる。すごいと思う。

あたしはふれんちとーすと。

『ねえイリーナ。前から思ってたんだけどさ』

リンジーがかるぼなーらをフォークで巻きながら言った。

『どうしてあいつはブラットとショーンは君付けするのにイリーナには呼び捨てなの?』

『ああ、、、』

リンジーが誰のことを聞いてるか分かった。

『恥ずかしい話なんだけど、、、あいつに初めて会ったときさ、自分のことを本気で男だと思ってたんだよね。だからさ、ちゃん付けは嫌だったんだ。だからあいつはあたしのことを呼び捨てで呼ぶことになったの。それが今でも残ってるってわけ。』

あたしはあいつに初めて会ったときを思い出しながら言った。

『へぇー。なんかイリーナらしいっていうか、、、』

ナターシャは、ぱふぇをほおばってる。

ショーンもナターシャと同じものを食べてる。

『ねえ、あんたらさ、小遣い稼ぎでここで働かない?』

エリザベッタが急に言った。みんなキョトンとした。

『あたいの店さ、人足りないの。だから手伝って欲しいんだよね。ここだったらみんな許可してくれるだろうし、、、』

そうエリザベッタが言ってたのをよそにあたしは猛烈な睡魔が襲って来た。あたしは机に突っ伏した。

『ん?イリーナ、どうした?』

エリザベッタが言ってる。

『最近寝れてないんだって。』

ナターシャが説明してる、、、



『大丈夫?けがしてない?』

アレキサンダーは突然現れて目にも止まらない速さで男たちを追い払った。もしかして、、、

『あなた、ヴァンパイアなの?』

”あたし”は聞いた。彼は微笑を浮かべただけで何も言わなかった。

『怖かっただろう?』

彼は”あたし”の肩に手を置いた。彼がヴァンパイアでも怖くなんかないわ。彼は優しいもの。

『いいえ、、、慣れてるわ、、、』

『慣れてる?』

彼の表情が曇った。言うんじゃなかった。

『なんでもない、、、気にしないで、、、』

『気にしないなんてできるわけないだろ?』

彼は少し怒ってる。どうして、、、

『あなたには関係ないことよ。それにそもそもどうして私の居場所が分かったわけ?あとをつけたりでもしてたの?』

”あたし”は彼の手を振り払って歩き出した。

彼に対する怒りで言ったつもりだったけど、彼は否定しなかった。”あたし”は足を止めた。

『、、、ちょっと待って。私をつけてたの⁈』

『、、、君の匂いがしたから、、つい、、』

『匂いって、、、血の匂い?』

彼は目を伏せた。今度はでも”あたし”の両腕をつかんでじっと”あたし”を見つめた。

『また、、、会える?』

彼は言った。

『えっ、、、』

『俺がバケモノでも、、、また会ってくれる?』

彼は不安そうに”あたし”を見てる。

『もしも、嫌だったら、、、』

『会えるわ。あなたがなんで私にそんなに興味があるのか知らないけど。私はあなたにいろいろ聞きたいことがあるから。』

彼は嬉しそうに笑って、、、




『うわっ‼』

あたしは起きた。エリザベッタの店だ。

みんないない。お手伝いしにいったのかもしれない。でも、、、

『おはよう。元気?』

”アレキサンダー”が目の前で笑ってた。

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