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IRINA ~半分魔女の少し強すぎる女の子の物語~  作者: 中山果歩
Go back in their time編
50/66

アリスと幽霊

『そう言ったなら、幽霊がアリスだってことは確定ね。』

リンジーはお肉を飲み込んで言った。

夜ご飯を食べてるときにあたしは昼寝の出来事を言った。

『でもよ、かなりちゅーとはんぱだな!終わり方がよ!』

ブラットは肉を口で引きちぎって言った。

『確かに。幽霊なら入り込んだ奴の眠りを自由にコントロールできるはずだ。』

オリオンが言った。

みんなで心配されるからこの件は大人には秘密にしようって決めてたんだけど、ブラットがオリオンに漏らしてしまった。でもオリオンは面白がり、時間が合ったから今日の夕食に参加してあれこれ聞いてきた。

あれ以来特に気まずくはなかった。あたしもオリオンも普通にしてたから。オリオンはそれでホッとしたみたいだけど。

みんなにもオリオンはあたしのおじさんだと伝えた。

『じゃあそれって、あたしを優先してるってこと?』

『ああ。そのアリスってやつの気遣いかな。』

オリオンはサラダを食べながら言った。

気遣いがあっても十分キツイ。さっきね昼寝だって昼寝したことになってない。

あたしはそう思いながら肉をつまんだ。


『あの人には言わないで‼』

あたしが部屋に帰ってきたときの第一声はアリスの懇願した声だった。

『あたし今たいして眠くないよ‼』

あたしは思わず言った。

『お願い、、、大人には言わないで、、!』

無視すか?

『言わないでって言われても、、、』

『彼はあなたたちに知られるのはいいけど、大人に言ったらその人殺しちゃうわ‼』

アリスは泣きそう。

『彼って、、、ジョ、、、アレキサンダー?』

あたしは聞いた。アリスは震えながら頷いた。

『分かった。でもね、もうあの人知っちゃったからどうしようもない。でもあの人に口止めしとく、、、いい?』

アリスは頷いた。

『あとさ、あたしの友達と話してくれない?』

試しに聞いてみた。

『それは今は無理なの。私の計画に反するわ。』

『あんたに計画が?』

『ええ、一応ね。』

『じゃあさ今日みんなであたしの部屋でオールナイトするつもりなんだけど、それって計画に反する?』

『いいえ。むしろいいわ。』

どういうこっちゃ。意味わからん。

『でも、そのときに私が見えてもお友達に言わないで。それは計画に反するわ。』

『分かった。約束する。』

あたしはこの人の計画に身を任せることにした。危険なことはしなさそうだから。

『いえいいえいいえい‼来たぜぇい‼』

ブラットがやかましく入ってきた。

『来たぜぇい‼』

ショーンも真似する。

『俺ら以外、欠席だってよ‼』

えっマジか~。

『さすがにキツイって。まあ来れたら来るって!』

『ねぇイリーナ!歌って!』

ショーンが言った。ここに来てからもあたしがショーンに子守唄を歌うのは変わってない。

『おめえが歌ってるところなんて俺見たことねぇんだけど!』

ブラット、いいよ。見なくて。

『てかおめぇ寝る気か⁈』

ブラットはショーンの顔をぶしゅってつぶした。

『まあ、、いいんじゃない?』

あたしは言った。

『まあそうだな。俺もねむてぇしな。』

おい。言い出しっぺは誰だ。

まあともかく、あたしは歌い出した。子守唄っていってもあたしの知ってる歌を歌ってるだけなんだけどね。

気がついたら、みんなで寝てた。




『君は何食べる?』

アレキサンダーは座りながら言った。

『なんでもいいです、、、1番安いもので、、、お金もってないから。』

『だから俺がおごるって!アイス好き?』

"あたし"はうなずいた。アイスなんて何年食べてないかしら?

『あなたは何も食べないんですか?』

"あたし"は聞いた。

『うん。お腹すいてないから。』

彼は笑った。

『、、、どうして私にそんなに良くしてくれるんですか?』

"あたし"は1番聞きたかったことを聞いた。

『なんとなくだよ。君といると楽しそうだから。』

『、、、なにいってるの?変な人。』

”あたし”は思わず言ってしまった。彼は声を上げて笑った。

『よくいわれるよ。あっ君の家に今晩行ってもいい?』

『だめっ‼‼』

大きな声がでてしまった。でも来たら大変なことになる、、、!

『ふぅん、そっか。分かった。』

彼は気づかないフリをしてくれた。

アイスがきた。

『はい、どうぞ。』

彼はそう言ってくれた。優しいな、、、この人、、、

一口食べると思わず笑ってしまった。すごく美味しい。お母さんと食べた味と一緒。

『君みたいにこんなにアイス美味しそうに食べる人初めて見た。』

彼は"あたし"の顔を覗きこんで言った。”あたし”は顔が赤くなってアイスを口にかきこんだ。


『、、、ありがとうございます。美味しかったです。』

『良かった。あと敬語じゃなくていいよ。なんかよそよそしいからさ。』

なんか、この人のペースに巻き込まれてる気がしてならない。

『アーリース‼』

前から子供たちが走ってきた。

『あら?どうしたの?』

"あたし"は笑いかけた。

『お花のかんむり作って~!』

チャーリーが"あたし"に抱きついて言った。

『ええ‼いいわよ!任せて!』

『アリスのたまごやき食べたい!』

カイウスが言った。

『じゃあ、あなたのお家で作れる?お花のかんむり作ってからあなたのお家で卵を焼くわ!』

"あたし"はアレキサンダーのほうをむいた。彼は子供たちと少し距離をとってる。子供が嫌いなのかしら?

『、、、じゃあ、これで。』

『うん、またね。』

彼はそう言って微笑んだ。

『誰あれ~?アリスの彼氏?』

『ちっ違うわよっ‼』

『じゃあ誰?』

『お友達よっ!』

『ウソだ~彼氏だ彼氏‼』

子供たちは騒いだ。

『そんなこと言うなら卵焼きはおあずけよ!』

"あたし"は叫んだ、、、






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