終わりと共に、、、
ミアーナの馬車の中ではみんな爆睡だった。
そして起きたらお城のべっとにいた。頭がぼーっとしてる。窓からは月光がさしてる。
庭に出ることにした。
花のつぼみは光ってる。
『起きたのか。』
男の声がした。懐かしい声。
『オリオンっ‼』
思わず抱きついた。オリオンは少し戸惑ってたみたいだけど、ぎこちなくあたしの腰に腕を回した。
『ずいぶんと派手にやったみたいだな。』
あたしが離れたあと、オリオンが言った。
『城の銃奪うわ、町の外れで乱闘起こすわな。』
『あっ、、、ミアーナに謝らなきゃ‼』
オリオンは、あたしがミアーナと呼んだときに少し顔をしかめた。
話題を変えよう。
『おばちゃんとジェイミーはどこにいたの?』
2人でベンチに座りながらあたしは聞いた。
『サーシャは遠くの親戚の家に言ってたそうだ。ジェイミーは、普通の人間の居住地に紛れてたらしい。2人とももうすぐ帰ってくるよ。』
なるほど。
『ダニーとタケシは、、、?』
オリオンはあたしの両肩に手をおいた。
『よく聞いてほしい。このことは誰にも言わないでほしい。みんなにショックを与えたくないから。いいね?』
あたしはうなずいた。オリオンは真剣な表情。
『まずはタケシだ、、、。タケシは裏切り者だった。基地の場所も基地の入り口の呪文を教えたのもあいつだった。』
、、、は?
『ごめん、、、よくわからない。』
『ああ、そうなるだろう。』
オリオンはあたしから目をそらした。
『ダニーは、、、いなかった。あそこに。俺たちが連れ去られたときに叫び声を聞いたのが最後だった。』
、、、?
『悪かったな。こんなことを急に話して。でもまだ、ひとつある。これは、、、みんなに話してもいいだろう。』
何、、、?
『俺がキャビテになったときに、かける言葉を書いた紙は持ってるか?』
『うーん、持ってない。服が変わっちゃったから。』
まだショックが収まらない。
『そうか、、それならいいんだ。そこにおそらく"エリーザ"という名前があったはずだ。、、、それは俺の姉貴そして君のお母さんの名前だ。』
、、、⁈
『、、、つまり?、、、』
『俺は君のおじさん。』
、、、
『えぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー‼』
庭にあたしの声が響いた。
『なんで言わなかったの⁈』
『すまなかった。ずっと言う勇気が無かったんだ。それを言ったら君はどう思うんだろうとかいろいろ考えると、言えなくて。』
『どう思うって、ショックだわっ‼』
あたしは言った。
『悪かった、、、。』
オリオンは弱々しく言った。
『ごめん、、、情報が多すぎて、、、』
今にも頭の上にひよこが飛びそう。
『ああ、、、確かに伝えることが多かったな。』
オリオンはそう言って気まずくなったのか立ち上がり、去っていった。
オリオンはおじさんなんだ。つまりあたしと血がつながってる。嬉しかった。オリオンは何を考えて言わなかったのかは分からないけど、生まれて初めての親戚だ。
でも今度はタケシのことが頭をよぎった。裏切り者、、、タケシが、、、?裏切り者がいることには驚かないけど、タケシが、、、?
なんで?タケシの顔が思い浮かんだ。
ジョーカーは知ってたのかな?今度会ったら聞いてぶっ飛ばす。
ダニー。いい人だったのに。でも、、、ドモヴォーイの言葉を思い出した。
"金髪の女が救うから悲しむな。"
これってもしかしてダニーのことじゃ、、、金髪の女って、、、アイリーン?いや、まさか、、、
そんなことを考えながらうとうと寝てしまった。
朝、庭で寝てるあたしを見て家来が飛び上がったらしい。
みんな起きてきて即座にミアーナとケンタウルスたちに謝った。みんな緊急事態ということもあって、許してくれた。ただしミアーナは条件で自分を呼び捨てにしろとみんなに迫った。さらに、ミアーナはあたしに時計をあげたからという理由でリンジーとナターシャにそれぞれネックレスをあげた。というか、2人がもらうようにミアーナが仕向けたと言ったほうが正しい。
そのあとみんなで朝食をとりつつあたしたちの話をした。話の中で1番質問責めにあったのはアイリーンとの戦いだ。あたしとリンジーしか知らないから、ブラットとかも質問してきた。
あとミアーナから、アイリーンが捕まったことと新ジョーカーの正体はジャック(しかもかなり弱い)だったことや本物のジョーカーは逃げてしまったことを伝えられた。
まあ、これで一応終わった訳だ。
嬉しいような、退屈なような。
裏話。
実はみんなタケシとダニーのことは知ってます。ただし、イリーナと同じような理由で口止めされてます。なのでこの話題が6人の中で出ることはないでしょう。
そしてタケシは元々バラリオ側のスパイだったのですが、"ジャック"に大金と引き換えに基地の場所と呪文を言いました。
ただし、今回は"ジャック"単独の暴走に過ぎませんでした。おまけに失敗したのでタケシはジョーカーに抹消されました。




