あたしたちVS新ジョーカーとキャビテ1
みんなで同じ首の動きをした。
まずみんなが一斉にみんなの嫌いなジョーカーを見た。そしてこんどはジョーカーを名乗る男を見た。これを二回くらい繰り返した。
『うっそだ~。』
ショーンがつぶやいた。
新ジョーカーはショーンを見た。
『ジョーカーはキングしか知らないんでしょ?、、、並外れた例外もいるけど。』
リンジーは横目でムカつくジョーカーの方を見た。
『ああ。そうさ。お前たちが俺様の正体を知ったということは、お前らの残り生きられる人生は短いということだ。』
新ジョーカーは不敵な笑みを浮かべた。
『それは困る。』
ブラットは冷静だ。
『まだやりてーことがたくさんあるからな。』
それはあたしも一緒。
『くっくっく、、、それは残念だな。』
新ジョーカーがそう言ってる間にリンジーはムカつくジョーカーの方に向かって行った。
リンジーはあいつの白い手首を掴み、ガチャリと手錠をかけた。
『、、、どういうことかな?リンジーちゃん?』
リンジーは手錠のもう片方を呪文で大きくして太い柱にかけた。
『今から、、、私たちはかなり出血すると重うわ。あなたその血の量に耐えられる?さっき私が足首をけがしたときだって、ギリギリだったんでしょ?』
『なるほど、、、名案だ。』
あいつはリンジーに笑いかけた。リンジーは目が合うと慌ててこっちに戻ってきた。
『でさ、あんたが主犯な訳?今回の。』
あたしは銃を両手に用意した。
『そうだ。このクソじじいに奴隷サービスを教えてやったのも、ガキどもに仕事を与えたのもアージュドールの奴らを捕らえてキャビテにしてやったのも全部俺様だ‼』
こいつは自慢気に言った。
『おめー、最悪だな。』
ブラットも銃を用意した。
『おうおう、、、待てよ。そう焦るな。君らのお仲間だって戦いたいってよ。』
新ジョーカーの後ろから見覚えのある顔が出てきた。
オリオン、ニコール、そしてノーラン。
みんなの目には精気がなく、まるで死んでるみたいだ。
あたしたちは即座に同じ行動をとった。ポケットに手を突っ込み"紙"を取り出した。その紙にはみんながキャビテになり、攻撃してきたとき用にキーワードが書いてある。
『繰り返し言えばいいんでしょ?』
あたしはパトリックに言った。
『ああ、しつこいぐらいにね。』
ブラットが言った。
あたし、ブラット、パトリックが前に出た。
ニコールがあたしを見た。あたしの相手はニコールだ。チラリと紙を見た。ニコールの欄を探した。
(ニコール
ノーラン、アージュドール)
二つだけかよ、、、
ニコールがあたしに襲ってきた。
『ノーラン!』
あたしは叫んだ。効果無し。ニコールのパンチをかわした。
『ノーラン‼あんたの好きな人‼分からない⁈』
ニコールは今度蹴りを入れようとした。あたしはすれすれでよけて体全部でニコールに飛びつき、耳元で大声で叫んだ。
『ノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーラン‼分かるでしょ⁈あんたのボーイフレンド‼』
ニコールの動きが止まった。効いた、、、?
ナターシャの叫び声が聞こえた。振り向くと新ジョーカーがナターシャたちに近づいて行ってる。周りにいる子供たちも怯えてる
『みんな逃げろ‼』
あたしは叫んだ。そしてニコールはあたしをなぎ飛ばし、あたしは壁に激突した。
『いっ、、、つぅっ、、、』
頭から生温かいものが流れてきた。
あたしは慌てて新ジョーカーに銃を向けた。
『おいジョーカー‼離れろ‼』
あたしは薄れる意識の中で言った。だがまさかの人物が抵抗をはじめた。
ショーンは新ジョーカーに飛びつき、足をあいつの体に絡ませながら顔を殴りまくった。
『こいつはおいらに任せろ‼』
ショーンはあたしに言った。
一瞬迷った。でもショーンに頷いた。ショーンの覚悟を踏みにじるわけにはいかない。
あたしはニコールの元に走り出し、ニコールの腕をつかみ、ねじった。
『ノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーラン‼あんたのボーイフレンド‼ノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーランノーラン‼』
ニコールが止まった。驚いたようにあたしをみた。
『、、、イリーナ?』
やったあ‼
『そう‼あたしよ‼ノーラン分かるでしょ⁈あんたのボーイフレンド‼』
あたしは繰り返した。ニコールは頷いた。
でも次の瞬間、あたしは空中に放り投げられてた。体は地面を一回バウンドしてから乱暴に着地した。
『イリーナ!大丈夫⁈』
パトリックが駆け寄ってきた。
『大丈夫、、、!』
『すまない。オリオンを相手してたんだけど、強すぎて、、、』
パトリックは頬が切れてる。
『彼は影使いだ。』
『かげつかい?なにそれ?』
あたしは立ち上がりながら言った。
『魔法使いの中でも特に優れた魔法使いしかなれない。影使いはその名前の通り、影を使って、、、!』
2人で横に避けた。オリオンがどこからか攻撃してきた。
『とにかく‼彼は僕に任せて!』
『大丈夫‼ニコールは終わった‼』
あたしは言った。
『ええ‼私は平気よ‼』
ニコールが駆け寄ってきた。
『手短に言うとオリオンの弱点は暗闇よ!』
『えっ太陽じゃないの?』
あたしは聞いた。だって影と真反対じゃない?
『太陽が強ければ強いほど、影の色は濃くなるでしょ?それと一緒で影の色が濃いほどオリオンは戦闘に有利になるのよ!』
ニコールは言った。
『暗闇か。僕の得意分野だ。』
そう言ってパトリックはオリオンを呼び寄せた。
『私もパトリックの応援に行くわ!イリーナは他の人の協力を‼』
ニコールはそう言ってパトリックについて行った。
、、、あっ‼ショーン‼
あたしは急いでショーンの所へ行った。
『全く手こずらせやがって‼』
ショーンはひどくけがをして倒れてた。
リンジーも至るところにけがをしながらも抵抗してる。ナターシャはいない。
『やめろ‼』
あたしはそう叫んで電流銃を撃った。
銀の糸はあいつにからまり、電流が走った。
でもあいつは倒れない。こっちを振り向いた。
『イリーナ‼ダメなの‼効かないの‼そいつ狼人間だから‼』
リンジーが叫んだ。




