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ナターシャ・グレイス~パトリック視点~

『グレイスって、、、お前、貴族なのか?』

ブラットがナターシャに言った。

貴族には一般市民には無い特権がある、、、その一つが名字があることだ。名字あるだけで特別扱いされ、敬われる。

『全く、、、お前にいくらの金を払ってると思ってるんだ?それなのにお前ときたら、、、』

ナターシャの父親が言った。

貴族は性格が腐ってるのも特徴だ。

『お父様、、、申し訳ありません、、、』

『しかも今は学校の時間じゃないのか?ナターシャ・グレイス。』

男は高そうな時計を周囲に見せびらかすように、見てナターシャに言った。

周りに時計の価値が分かる奴は少数だというのに。それにわざと名字も言ってるのもアホらしい。

『さっさと学校に戻れ。』

『私はあそこに戻りたくはありません。』

ナターシャは唇を噛んでる。

『何を言ってる?高い金を払ってるのにわがまま言うな。おい、ナターシャ・グレイスを学校まで送れ。』

ナターシャの父親の後ろから痩せた男が2人出てきた。執事か?

『ナターシャ様。行きますよ。』

『いやっ‼やめてぇっ!』

無理矢理ナターシャをひきずろうとした男2人はそれぞれブラットの蹴りとショーンの頭突きをお見舞いされた。

『何をする?汚いガキめ。』

父親は顔色一つ変えない。

『うるせぇっ‼ナターシャは嫌がってるじゃねえか‼悪りぃ父親だな!おめぇ‼』

ブラットが怒った。

『悪い父親だと?何がだ?私はいい父親だぞ。この子に高い金を払って学校に行かせ、いい服を買い、この子の醜い顔を変えてあげたんだ。』

なんてやつ。

ナターシャは泣き出した。

『はぁ⁈いい父親⁈おめえ最低だな!人として!』

僕は掴みかかりそうなブラットをまた抑えた。

『ナターシャは美人だよっ‼』

ショーンも叫んだ。

『だから、その顔は私が金を払いあげたものだ。低脳なガキめ。この子の目を大きくし、鼻を高くし、エラを削り、髪の毛がブロンドになるようにしたのは他ならぬこの私だ!』

僕は鼻で笑ってしまった。

『何がおかしい?』

まずい。

『いえ、、、別に。』

僕は冷静に答えた。

『なんだ?言ってみろ!』

『じゃあ、言わせて頂きます。あなたはなんて人として最低だろうと。あなたはナターシャのために整形をさせたつもりでいますけど、当のナターシャはどうです?どうして彼女は泣いてるんですか?本当は整形なんてしたくなかったんじゃないですか?もしかしたら高い金を払っても学校なんていきたくないんじゃないんですか?それを分からないあなたこそ恐ろしく低脳だと。』

ああ、スッキリした。こいつはワナワナ震えてるけど。

『つーかおっさんなんでここにいるんだよ?』

ブラットが言った。

『、、、!この人間のクズどもめ、、、!いいだろう!教えてやる!私は人間のクズどもを効率的に有効活用しようとしてるのだよ!

私が価値の無いゴミを売りさばき、ゴミは利用される!ゴミの必要意義を私は作り出すんだよ!そして私は稼げる、、、!素晴らしいビジネスだとは思わないかい?』

ブラットが僕の腕から離れ、あいつの元へ走り出した。

『ダメだブラット‼』

僕がそう叫んだのも遅く、ブラットはナターシャの父親の顔に右からパンチを食らわした。

あいつの巨体は吹っ飛び壁に激突した。

ざまあみろ。鼻血も出してる。

『みんな‼』

後ろからイリーナの声が聞こえた。腕を少しけがしてる。リンジーは、、、ジョーカーに抱かれてた。そこは触れないでおこう。

三人(ジョーカーの存在をいれるなら)の後ろからはたくさん人がついてきてる。

『どういう状況?』

イリーナが僕に近づいてくる。

『ナターシャの人として最低な父親をブラットが殴りつけたところだ。』

僕は説明した。

『あれは?』

『地下に捕まってた奴隷たち。』

イリーナが嬉しそうに言った。

『みんな‼鍵で他の人の解放もよろしく‼』

イリーナは引き連れた人に向かって叫んだ。

人々は歓声を上げた。

リンジーは泣いてるナターシャに駆け寄った。

『でさ、ここのリーダーはどいつ?聞きたいことがあるんだけど。』

『あの鼻血流して倒れてるデカイ男。』

僕は指さした。

イリーナは近づいて行った。

『おい。おっさん。起きろ!聞きたいことがあるんだけど?』

イリーナはあいつにまたがった。

『地下の呪文教えろ!さもないと痛い目にあうよ!』

イリーナはあいつに銃を向けた。

『うっ、、、うっ、、、』

男は情けなく声を出した。

『お前、女か⁈早く言えよっ‼』

イリーナは銃をまた取り出そうとした。

『しっ、、。知らない!なっなんのことだ⁈』

『とぼけんなよっ‼早く教えねぇと、、、』

『くっくっく、、、ずいぶんと勝気なお嬢ちゃんだ、、、』

皮のジャケットを着た男がイリーナに近づきはじめた。

僕はイリーナの前に行こうとした。

その前にイリーナは男に銃を向けた。

『誰?あたし、あんたのことなんて知らないんだけど。』

イリーナは言った。

『そうだ、、、俺の存在は誰も知らない。でも地下の呪文は俺が知ってる、、、』

『だからあんたは誰って聞いてんの。』

イリーナは冷静に言った。

『、、、俺は、ジョーカーだ。』

ついにボス登場‼

ナターシャの父親を書いてた時は一人で腹立ってました(笑)

あと、奴隷の鍵はアイリーンが持ってたやつをイリーナとリンジーで奪いました。

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