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孤児院に襲撃?

それは夜のことだった。


非常ベルがなった。イリーナは、ビクッと体を震わして起きた。


『なっなに、、、』


『起きな‼‼襲撃だよ‼‼銃をもてぇー‼』


おばちゃんが叫んでる。襲撃?なんで?

隣で寝てるショーンを起こした。

『う~ん眠い、、、』


『ショーン起きて‼襲撃だって‼』


『シューゲキってなに~?』


『しゅ、う、げ、き‼誰かが襲ってくるの‼』


『ふ~ん』


『ブラットを呼びにいくよ‼』


『うーん』


あたしは、ふとんの下の床を開けて銃を出した。非常用にどの部屋にもふとんの床下に銃が二個ずつ入ってる。


『はいこれショーンのね!本当に危ないとき以外には打たないでね!』


『うーん』


ショーンまだ夢みごこちだ。あたしはショーンのほっぺたを思いっきり叩いた。


『いてっ‼』


『ショーン‼‼いいかげん起きて‼‼』


あたしは寝ぼけてるショーンを抱いてブラットの部屋へ行った。外では、いつも銃の練習をするとき以上の銃声が聞こえる。


『ブラット‼』


ブラットの部屋にきたがブラットはいない。

しかも、ふとんの下が開けられた形跡がない。

まさか、銃ももたずに飛び出したの、、、?


ショーンをおろしふとんをはがして床を開けた。案の定銃が入ってた。


ブラット、、、


『イリーナ、、、血、、、』


ショーンが指先した先には、血が飛び散ってた。


『ショーン、走るよ!』


ショーンはうなずいた。もうバッチリ起きてる。風を切り、ブラットを探した。外に出ると、みんなが銃をうちあっている。誰に向けているのかはあたしの角度からだと分からなかった。


『兄貴、、、いる?』


ショーンはあたしに聞いた。あたしは首を振った。

そのときだった。ショーンに突進してくる影があった。


『ショーン、伏せて‼』


ショーンは伏せ、あたしは影に銃を向けた。


『待て‼俺だよ‼俺‼』


、、、ブラットだ!

あたしは銃を下に下ろした。


『ブラット‼大丈夫⁈』


ブラットは、頭から血を流してた。


『ああ、俺は平気だ。それよりお前、、』


『兄貴ぃぃぃっ‼』


ショーンはブラットに抱きついた。


『うおっ!わっ分かったから一回なか入るぞ‼』


三人は建物の内側に入った。


『イリーナ、しゃがめ!』


あたしは言われたとおりにした。


『よく聞け。』


ブラットは、今まで見たことがないくらい真剣な顔をした。


『今襲ってきてる奴らの狙いは、お前だ。イリーナ。』




一瞬、思考停止。

『は?』


『俺もびびったけど、マジみたいだ。俺はいつも通り寝てたら、知らねー奴らがいきなり襲ってきたんだ。俺はあいつら殴ろうとしたんだけど、あいつらが先に俺を殴ったんだ。そのときできたのがこれ。』


ブラットは、怪我してる部分をゆびさした。


『気がついたら俺は、ここのすぐ外にいたんだ。それであいつらの1人がイリーナってガキを知ってるかって聞いたんだ。あいつら明らか怪しいだろ?こんな風に俺を連れてきてさ。だから知らねーよって答えたんだ。そしたら痛い目にあいたくないならさっさと言えって言ったんだよ。』


、、、そんな。


『俺は上等じゃねーかって言ってあいつら全員殴り飛ばしてここの壁よじ登ってこっちにきたってわけ』


あたしは信じられなかった。だって心当たりがないんだもん!


ブラットみたいにケンカを買うこともないし、誰かに恨みを買った覚えもない。なのに、みんなを巻き込んでこんな大きなことを起こしてるのはあたしが狙いだからって言うの?


『だからさ、またあいつらが来るかもしれねぇ。今のうちにここをでて、騒ぎが収まったころに戻って来い。』


『でも、、、』


『大丈夫だ。どうも、奴らは武器をもってないみたいだ。壁登ったときに見えたけど、俺らを攻撃はしてなかったぞ。それに、俺らの銃を奪われても、銃は睡眠弾だから当たっても一日ビースカ寝るだけだ。』


あたしは、弱々しく笑ったけどブラットの話に違和感を覚えた。だって、襲撃なのに敵が武器持ってないなんておかしくない?


『まあ、とりあえず、裏口から逃げろお前は!』


そのことを聞こうとしたけどさえぎられた。


『イリーナ、気をつけろよ。』


ショーンが言った。


『ありがとう。じゃあ行くね、、、!またあとで!』


あたしはまた走り始めた。裏口はすぐ近くだ。でも、裏口でたらどこへ行こう、、、そうだ‼神崎さんのところ!

、、、あっでも今真夜中だからな。あそこ、一応お店だしな、、、あたしたちだけ特別にいつもタダでごちそうしてもらったんだよな、、、

神崎さんの家知らないし。でもとりあえず行こう。

そんなことを考えながら、裏口に着いた。

鍵を開けようとしたときだった。



『イリーナ、、、ちゃんかい?』


心臓が飛び出すかとおもった。男の人の声だった。

、、、なんであたしの名前を知ってるの?

まさか、この人ブラットがいってた人?


『待って、君に話さなきゃならないことがあるんだけど』


正体不明の男性は、あたしの肩に手をおいた。

あたしはその手をつかみ、思いっきりそいつを蹴った。


『うっ、、、!』


ひるんだうちに、あたしは壁をよじ登って外に出ようとした。鍵を開けてたら時間がない。

『待て‼話をきけっ‼』


男はあたしを壁から引き剥がし床に両手を押さえつけ身動きを取れないようにした。


『離せよっ‼』


あたしは叫んだ。


『おい、どうした?』


別の男の声だ。


『このお嬢ちゃんが話を聞かずに逃げようとするんだ!』


あたしを押さえつけてる奴が言った。


『大丈夫?手伝おうか?』


今度は、女の声だ。


『いや、、、いい、、、所詮女の子だ、、げふっ‼』


あたしは両足を曲げて、男のお腹を蹴った。

手が緩んだすきにすかさず立ち上がり、逃げようとした。女だとなめたから悪いんだ。

そう思ったら、さっき話していた男が立ちはだかった。


『お嬢ちゃん、俺たちは君を悪いようにはしないよ‼』


『うるせぇっ‼』


あたしはそいつの顔面をパンチした。そいつは鼻血をだした。


再び逃げようとすると、誰かに腕をひねられ壁に押し付けられた。


『うっ、、、!』


『全く、噂通り強いみたいね。まるで男の子みたい。』


さっきの女の人の声だ。


『、、、男の子じゃなくて成人男性並だよ、、、げほっげほっ』


あたしはまだどうやったら脱出できるか考えた。

『まだ、逃げようとしてるの?あなたなんか勘違いしてない?』


『僕たちのほうじゃない"お客様"だと思ってるんじゃないか?』


『ああ、なるほど。何回もいうけど私たちあなたにひどいことしないから‼』


諦めた。あたしは力を緩める。


『あんたら、誰?』


あたしは息を荒くしながら言った。


この人たちの正体は?!

ちなみにイリーナは、この孤児院の中で女子のなかじゃ1位か2位を争うほど強いです。


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